いきもの

ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の私家版科名さくいん(ちょっと改善)

兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の紀要に1999年から2009年まで11回にわたって掲載された「兵庫県産維管束植物」。とても有用な資料だけど、以前は総索引がなくて不便だった。それでずいぶん昔に自分用に科名50音さくいんを作って、さらに2016年にこの…

漢語っぽい名前、おぼえるの苦手

なぜか僕は漢語っぽい名前の植物名を覚えるのが苦手で、モノと名前が一致しなくて、そのせいでモノの特徴も覚えられない。覚えられないものだから、僕を混乱に陥れるややこしい漢語っぽい名前の植物がどれほどあるのかもよくわからず、なんとなく10くらい…

圃場整備での畦畔草原の保全

今年度から来年度までの2か年で圃場整備が行われることになっているI集落は、島内でも指折りの優れた棚田景観がひろがっており、また、農村の生物相が大変豊かな地域である。今年度のはじめにここの圃場整備について、環境への配慮として畦畔草原の保全がで…

投げ網猟

神戸の実家では父がテレビをながめていた。騒がしいバラエティ番組で見る気もなかったが、とつぜん鴨の投げ網猟と聞こえたので注目。いったいどこ?見てみると、巨田の大池(こたのおおいけ)というところらしい。しらべてみたら宮崎県だ。へー。石川県の片…

鈴鹿川河口散歩→民族大移動

知人の案内で三重県四日市市の鈴鹿川河口・吉崎海岸・鈴鹿川派川河口で散歩。鈴鹿川と鈴鹿川派川に挟まれた河口デルタ。四日市コンビナートのすぐそばに、ちいさな漁港があったり、かつての潟湖か氾濫原の名残りのような養鰻池があったり、河口にはヨシ原や…

かごのき、みつばち

学生Tさん、カゴノキの葉の裏の粉白色の部分をみつめていたが、なぜだか突然それを自分自身の鼻に押し当てた。そして発見した。カゴノキ、あぶらとりがみの代わりになる。僕もためしてみたが、たしかに鼻の油をすっきりと吸い取ってくれる。なんで? カラス…

野で焼くことを禁止する法律は野を焼くことを禁止しているか?

2000年に法律で野焼きが禁止されたことで、植生管理のための火入れもやりにくくなったような気がしていたのだけど、ちょっと違うかもしれない。これまで僕は、「野焼きは法律で禁止されてるけど、“農林業関係の野焼き”“風俗慣習上の野焼き”は例外として認め…

あの白い花の正体

学生の卒業研究の調査につきあって島の南へ行く。広田から倭文に向かう丘陵地の二次林で、樹冠いっぱいに白い花を咲かせた木が点在しているのに気づく。いま、島の北ではマルバアオダモが白い花をたっぷり咲かせているが、それとは色味がちがう。マルバアオ…

あの黄色い花のハビタット

ナルトサワギクは法面などの造成地で目立つ。海岸砂丘の安定帯でもちょいちょいみかける。 こないだは崖崩れで堆積した礫の上で純群落をつくっているのをみた。 (2016/2/25洲本市上灘) 今日みたのはこれ。礫河原でもいけるんか! (2016/4/20南あわじ市三原川)…

ANA733からの風景

伊丹10:05発、仙台行き。機材はB767。この時間帯に北東に進む飛行機で右端の窓だったので逆光。朝夕の便にのるときは太陽の方向を考えるべきか。離陸してすぐ雲の上にでた。伊勢湾付近で雲がいったん晴れたけど、またすぐ雲。そのままさいごまでずっと雲の上…

椿・とねりこ・発表会

数週間前、PCの前に座ってた学生oqさんが突然「それツバキとちゃう。シマトネリコや」とつぶやいた。 何事かと見てみたら、資生堂 椿の公式ウェブサイトをみていたのだった。画面にでてた映像はこんなんだった。たしかに椿じゃない。椿の葉っぱの立場がない…

鳥見宿のよう

台所の窓の外に梅の木がある。その枝に毎日みかんの切れ端を刺してたらメジロが食べに来るようになった。ジョウビタキはみかんとは関係なしに、以前から窓辺によくやってくる。激萌え。 写真2枚とも窓越しに撮影。

やっぱり来た

睡魔にまけず、深夜から29日の未明にかけて、カエルを見に行ってきた。2名の学生が28日の20時ごろに観察にいったときはカエルはいなかったらしい。僕は遅めに出かけ、日付がかわって0時30分ごろに到着。予想通り、カエルおった。平米あたり5匹程度、水路全体…

いよいよ来るか。カエル来るか。

この正月は暖かかったのでいつカエルが来るか予断を許さぬ状況であったが、その後、しっかりと冷え込みがあった。しっかりと冷え込んでくれたので、カエルのことを気にしなくてすむ夜がつづいた。気にしてないけど、念のため、毎日昼間に卵塊がないことは確…

ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の科名さくいん(私家版)

※※【2020年5月16日追記】 リンクから直接ページに飛べるようにした索引(ちょっと改善版)を2020年5月16日に公開しました。ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の私家版科名さくいん(ちょっと改善) - 日々粗忽 succession 【追記ここまで】※※ 兵庫県立人と自…

カエルはまだだった

畑でビニールシートやネットを張るのに使う竹の棒が足りなくなってきたので、1年ほど前に伐ったモウソウチクを竹割りとナタで割ってみる。が、伐りたてのころのようには竹が割けない。もしかしたら竹を細く割くのは伐ってすぐがよいのかも。水分が抜けた竹は…

カエルはまだか

夜に雨。来るだろうか。でも、なんか寒いから来ない気がする。来ない方にかけて寝る。睡魔に負けた。

里山散歩

TJさんちは三重の家のすぐ近所。年始のご挨拶に行ってから、これまた近所の里山を散歩する。あちこちに湿田がのこってる。ほとんど放棄されている。放棄田にはハンノキが生えて、さまざまな林高の林をつくっている。放棄後の年数に応じた林高の違いだろう。…

落葉

先週くらいからか急激に冷え込んで、コナラが綺麗に色づいた。朝の光に照らされてオレンジ色にかがやくコナラの林をみながら通勤する。クヌギはコナラよりは茶色いが、それでもほどよく黄葉している。ハゼは真っ赤。一方、アキグミは夏とかわらない銀緑色の…

ミはミバエのミ

oqさんは今日もキャンパス周辺の林縁へ出かけて行っていろいろな木の実の写真を撮ってきた。ついでにキカラスウリの実を2つ採ってきた。まだ少し熟したりないようだ。食べごろはまだ先か。 2つのうちの1つを割ってみたら、なかから白いイモムシのようないき…

下見

1限はゼミ。oqさんが今週末の市民講座で講演をするので、その内容を確認。これまでの聞き取り調査をざっくりとまとめている。これをみると、地域の人達が身近な木の実をどのように認識していたかがよくわかって面白い。方言名だけを聞き取っていて正体不明の…

細分化される宇宙

西宮市貝類館で開催中の特別展「大阪湾の宝島 成ヶ島の自然」を見に行ってきた。西宮市貝類館に行くのは3回目だろうか。こじんまりとした素敵な博物館。日曜の午前中だったからか、ほかにお客さんは2組くらい。のんびりと観覧できた。セミナー室のような部屋…

ミツバアケビのたねをたべてみた

こないだのゼミ(10月14日だっけ)のあとで、oqさんが高知の日曜市で購入したミツバアケビとムベ、それから研究科の事務職員N田さんがご自宅の近所で採集されたミツバアケビ、これを何人かで食べてみた。 ふわふわの甘い部分を食べたついでに、試みに、口の…

たまごとたね展@大阪自然史博

会期はあと2日、18日の日曜日まで。僕が行ったのは10月4日。もっとはやく感想かいておけばよかったけど、ぎりぎり会期中に書いておこう。ひとことで言えば、めっちゃおもしろいから、行ってない人は行くべき。大阪自然史博らしく、様々な生態学的なトピック…

リバーブからす

モズがぎちぎちぎちぎちじぇいんじぇいんと鳴くような頃。この季節はハシブトガラスの声もなんかいつもとちがう秋の声のような気がする。いつもより、ちょっとリバーブの効いた声。気のせいだろうか。カラスの鳴き方が違うのだろうか。それとも秋の空は残響…

あさぎまだら

海岸で調査をしていると、ときどきアサギマダラがやってきた。どこから海をわたろうかと思案しているような風情で。ときには、風を受けてか、ぐんぐん高度をあげていったり。ヒヨドリの群れもみた。涼しくなる季節にこういうのをみると秋の深まりを感じるわ。

もくまおう

受託研究で、島の南の海岸へ。風がなく、きもちのよい調査日和。 海岸管理者(県の土地改良事務所)の方が、調査対象としている海岸のとなりの海岸で防風林に植栽されている木の写真を持ってきて、これ外来種ですか、と言って見せてくれた。モクマオウだ。た…

おんぶばった

大阪市立自然史博物館がこんな調査をやってるらしい。 (アカハネオンブバッタ分布調査のページ) 近年、侵入に気づかれた外来昆虫アカハネオンブバッタの分布拡大の様子を市民参加型調査でモニタリングするというもの。 こんなバッタがおるんやなあ、と思う…

うすいろつゆくさ

昨日、石の寝屋緑地でみたツユクサはふつうのツユクサと花色がちょっとちがって、薄紫色だった。すぐとなりに、ふつうの真っ青なツユクサもあったので両方の写真を撮ってならべてみた。

タカの渡りを見に

渡りの季節。明石海峡を渡ってくるサシバ・ハチクマを期待して、石の寝屋緑地の「空を見上げる展望台」へ行った。短時間の滞在だったせいもあるだろうか、昼前にサシバ1羽をみただけ。旅のサシバはせわしないはばたき飛翔で、わりと低空をいそいそと南下して…