卒業演習

おぼえがき

今後のために発表までのtmさんの作業の流れをメモしておく。1月中旬までは論文書きにいそしんだ。1月16日ごろ、論文作成は途中ではあったがいったん棚上げし、発表要旨(4ページ)の作成に切り替えた。発表要旨を1月26日に提出。微修正をして27日再提出。そ…

卒業演習をすすめる上でよかったこと

今年のtmさんの研究を進めるうえでよかったことがいくつかある。ひとつは地元の方にtmさんのテーマに興味をもっていただき、すごくたくさんの協力をしてもらえたこと。それなしに成り立たない研究だった。つぎに、研究を始めて半年ほどの⒑月に植生学会で発表…

発表会

今年も実践演習発表会の日となった。修論発表会に相当するが、当研究科では研究室配属がM1の終わりごろなので、世間一般の修論よりも研究期間が短い。 当研究科ではゼミは3つに分かれていて、各ゼミに研究室が4〜5つある。発表会はゼミごとにセッションを…

起伏のない緩斜面の林を歩く

うけもち学生tkmtさんの調査で、ある集落の裏山を歩いた。できるかぎり広範囲を踏査することとしている。里道や山道がのこっているところはそこを歩く。道のないところも地形図をみながら行く。幸いなことに1:5000の詳細な地形図があり、主曲線が2m間隔なの…

そういえば

発表会の前日、oqさんが芋けんぴを袋からお皿に流し込んだら、そのうちの1本が直立した。oqさんはわざわざそれを見せに来て「いもばしらが立ちました。きっといいことがあるにちがいない」と告げて去って行ったのだった。いいこと、たしかにあった。芋けんぴ…

椿・とねりこ・発表会

数週間前、PCの前に座ってた学生oqさんが突然「それツバキとちゃう。シマトネリコや」とつぶやいた。 何事かと見てみたら、資生堂 椿の公式ウェブサイトをみていたのだった。画面にでてた映像はこんなんだった。たしかに椿じゃない。椿の葉っぱの立場がない…

第一関門突破

今年、うちの研究科は1月28日に要旨(A4版4ページ)を提出、2月第1週に予備審査、2月15日に論文提出、2月16日に発表会。今日は第一関門の要旨提出。受け持ち学生は無事に突破。いままでで一番締め切り時間に余裕があった。毎年かくありたい。ただし、データ…

竹をわる

先週、近所のおじさんが竹を伐っては燃やしていたので、まだ燃やしてないのを何本かわけてもらってきた。モウソウチクじゃなくてマダケだ。今日はこれをナタで割った。畑のビニールを押さえる用のものと、8歳や5歳の子が秘密基地をつくる用。近野さんが教え…

島の南の集落で

研究科の地域貢献活動と、受け持ち学生のフィールドワークをかねて、島の南の集落へ。職場からの時間距離は島内で最大。高速道路を利用しても片道90分くらいかかる。受け持ち学生のフィールドワークでは、この集落で生まれ育った80歳の男性にインタビューを…

発表会

卒業研究の発表会.受けもち学生のF君は,直前のゼミではダメダメなプレゼンをして本人も自覚があって落ち込んでいたが,最終の発表会ではいままでになく上手くできた.結果は残念ながら最優秀ではなかったが,何人かの教員から高く評価されていた.また,…

恒例の

卒業演習の追い込み.ずっとまとめ方がしっくりこず,ゼミでも審査でも発表が分かりにくかったF君.目的がはっきりしていないから分かりにくいプレゼンになっている.あいまいではなく具体的な目的を簡潔に書き出せばずいぶんしっくりくるはず.まだ修正する…

ポンプ

ゼミ.人と水の関わりを研究している学生の発表.揚水ポンプができて農村の人と水の関係が大きく変化したというところが,いわれてみればでおもしろかった.機械の発明と普及は農村の景観や生態系を考える時に必須の背景だと思う.揚水ポンプが普及した年代…

ゼミ

2限はゼミ.忸怩たる思い. 3限以降,論文を読む仕事と,明日の演習の準備と,来週月曜の授業準備をすこしずつ進めるが,どうせ夜までに終わらない.早い時間に帰って寝て,夜中に起きてつづきをやろう.来週の火曜までは綱渡りがつづく(時間管理が超超超超…

穴掘りの日

他学部の4年生NIさんは,うちのキャンパスの竹林で実験をする.今日は観測装置を埋設するために,研究室のD2の先輩と3年生の後輩と,そして副指導教官の方といっしょにやってきた.学内の立入禁止区域での作業なのでトラブルを防ぐために僕も参加し,装置…

だれそれ

昨年度の受けもち学生2名のうち,やらかし系だったN君.調査野帳を洗濯して溶かしたり,いっしょに行く予定の調査に僕を置き去りにして行ったり,ほかにもいろいろなやらかしが山ほどあって,大変だった.でも,人が好きで,人当たりがよく,好奇心旺盛で…

ゼミ

2限はゼミ.じゅるたをやってる受けもち学生が進捗報告をした.これまでの踏査をした範囲で50筆以上のじゅるたを確認したといい,その分布図,空中写真による周辺環境の確認,近景写真などを紹介.今年は1年生の学生からも積極的に意見がでてきて,ゼミの…

ゼミ散歩

来年度,うちの研究室に所属する予定のFW君.研究テーマを決めあぐねている.少し前までは刈り取り草原,とくに淡路の言葉で「アラマ」と呼ばれる部分を対象としたいということだったが,ほんとうにそれでいいのかどうか.彼はもともと湿地大好きなので,学…

発表会

学生の卒業演習の発表会.朝から夕方まで一気に18人の発表があり,さいごに4人の審査員(非常勤教授3人と事務方1人)によって最優秀賞1人だけが選ばれる.一所懸命に取り組んできた学生はこれを狙って,めらめらと燃えたぎっている. 発表要旨集をみた段階で…

盛岡→淡路6時間

お酒に弱いくせに飲み過ぎて(日本酒1合と少し),連日の睡眠不足のせいもあって,昨夜はホテルに戻ってすぐに寝落ちたらしい.ベッドの上には書類や着替えが散乱していて,そのすみっこの狭いスペースで寝ていた.目覚まし時計やモーニングコールをセット…

インタビューの方法(あたりまえをわすれない)

研究室の学生たちの卒業研究を振り返ってみると,毎年,自然環境と人との関わりをインタビューで調べる人がいる.淡路のようなおもしろい地域で里地の生態研究をするとき,人から自然への働きかけや,自然から人への恵みについて,その記録が必要となってく…

予備審査

今日はゼミの学生6人の予備審査の日.これをクリアしてようやく修論を書き進めてヨシ,最終発表会で発表してヨシとなる.僕の担当のK君とN君,ふたりともこれまでのゼミにくらべたらうんとよくできていた.データの質・量は問題ない.立派.まとめ方は,K君…

要旨提出日のブルーハーツ

今日は修論に取り組む学生たちの第1関門.発表会の要旨集に掲載する要旨の提出期限だった.A4で2ページ.だいたい2000〜2500文字くらい.受けもち学生のうちK君はまあまあの安産.N君は予想通りの難産で,最終的にはまあどうにかこうにか形にはなった(なっ…

貝類館

「西宮市貝類館」へ行ってきた.おしゃれで楽しい展示がすばらしい.建物は安藤忠雄っぽいと思ってあとから調べたらやっぱりそう. この秋に食べたタニシの殻(ちょっと臭い)を持っていった.これまでに図鑑で絵合わせ同定した結果はオオタニシ.今回,淡水…

容れ物をわける

夕刻より学生K君の相談.考察のくみたてについてディスカッション.ついついあれもこれも述べたくなるのはわかるけど,節をわけたら,節のタイトルと直結することだけに注力する.ほかの書きたいことは,一旦とりあえず目をつぶる.あとからそれについて書く…

卒論タイトルのチューニング

M2の学生たちの論文タイトル申請締め切りは明後日.今日のゼミの前半はゼミ生全員のタイトルを確認.当初計画からブレがない人,視点が変わってきた人,いろいろある.明後日にタイトルを申請したらもう変更はできない.各々の研究内容を振り返りつつタイト…

ため池カフェ

学生N君の民俗カフェ.前回の集落の秋祭りのあと学際でもカフェを開催.さらに本日,学校近所の集落Fでこれまでとはちがう形式の民俗カフェを開催した(もともとこっちの形式を先に考えてた). 集落Fの公民館を借りて開催.お客さんは集落Fにお住まいの…

紙だってクラッシュする

研究室の学生N君は淡路島のため池文化の聞き取り調査をつづけている.そろそろまとめにかからないといけない季節.これまでの野帳のコピーをちょうだい,って言ったら顔が曇った.どうした? N君,たいへん困った顔をしながら「野帳をぽけっとにいれたまま…

どろながし

学校の近所のため池で「どろながし」が行われたので参加した. どろながしとは,池の水を抜き,ため池の底に堆積した泥を下流へと押し流す行事.ため池のメンテナンスの一環である.「カイボリ」とか「池干し」という地方もあるが,淡路島では「どろながし」…

民俗カフェ

学校の近所の集落で収穫祭が行われた.そのお祭りの一角にテントをひと張り借りて「フォークロア・カフェ」という名の休憩所を設けた. フォークロアとは民俗学,生活文化を記録する営み.フォークロア・カフェはサイエンスカフェのフォークロア版のような,…

パンフレットの添削

学生N君,ため池文化の収集・発信をテーマに研究をしている.その一環で,これまでの聞き取り調査をちいさなパンフレットにまとめている.明日のイベントでパンフレットを配布するので,そのチェックと修正などなど.なんだかんだで深夜まで.