漢語っぽい名前、おぼえるの苦手

 なぜか僕は漢語っぽい名前の植物名を覚えるのが苦手で、モノと名前が一致しなくて、そのせいでモノの特徴も覚えられない。覚えられないものだから、僕を混乱に陥れるややこしい漢語っぽい名前の植物がどれほどあるのかもよくわからず、なんとなく10くらいはありそうな気がしていた。「琉球の樹木」をぱらぱらとめくりながらどれだけあるか数えてみたら、モクレイシ、コクテンギ、ギョクシンカ、コンロンカの4つくらいではないか。たった4つの漢語っぽい種名に翻弄されていただけだった。まとめて覚えてしまえばこれからは悩まなくて済むではないか。
 モクレイシは小判のようなのっぺりした葉っぱのニシキギ科のあいつだ。コクテンギは海岸沿いでよくみるときどき三輪生がまじるマサキっぽいニシキギ科のあいつだ。ギョクシンカは日陰で育てたコーヒーノキにも似たアカネ科のあいつで、シマミサオノキとも似てるやつだ。コンロンカはつるのアカネ科で蕚が白くなって黄色い★の花が咲くあいつで、ハナガサノキとも似てるやつだ。
もうだいじょうぶだ。きっと。いや、まだまだだ。アカネ科のぬかるみは深いぞ。