ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の私家版科名さくいん(ちょっと改善)

兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の紀要に1999年から2009年まで11回にわたって掲載された「兵庫県産維管束植物」。とても有用な資料だけど、以前は総索引がなくて不便だった。それでずいぶん昔に自分用に科名50音さくいんを作って、さらに2016年にこの…

ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の科名さくいん(私家版)

※※【2020年5月16日追記】 リンクから直接ページに飛べるようにした索引(ちょっと改善版)を2020年5月16日に公開しました。ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の私家版科名さくいん(ちょっと改善) - 日々粗忽 succession 【追記ここまで】※※ 兵庫県立人と自…

マイルたまった

今週は、入試・広報・紀要編集などの運営業務に追われている。こんなときは自分へのご褒美がほしい。折よく、公用車の出張マイルがたまってくじ引きをひく権利が発生した。何を書いてるのか分からない?公用車マイレージである。 公用車マイレージとは、雑事…

本棚のチェック

来月の植生学会にはさくま書店さんが来られるらしい。持ってる本をまた買うのを防ぐため,行く前に自分の本棚の本をかるく把握しておこう。とくに、文一と共立。あと大学出版系。文一のハンドブックは持ってるのにまたうっかり買ってまう率ナンバーワン。 こ…

琉球の植物の写真や図版が載ってる本

保育社の原色シリーズは琉球を対象範囲に含めていない.平凡社の日本の野生植物もたしか草本は琉球を扱っていない.同シリーズの木本では琉球を扱っているが図版の省略が多いように思う.以下に僕の知ってる「琉球の植物の写真が載ってる本」を列挙する.ほ…

やんばる樹木観察図鑑

琉球の植物を同定するときは「琉球植物誌」(初島1975)を使うが,この本には図版がほとんどないので他の図鑑等でイメージを補わないといけない.だから琉球の植物の写真が載っている本をみつけたら買わないといけない. 「やんばる樹木観察図鑑」という本が…

植生学会@仙台 物販

講演がおわって総会がはじまるまでのあいだに学会特価のさくま書店へ.植物や植生の本ではなく,石ころ図鑑,化石図鑑,虹の図鑑を買う.石ころや地質などの地学の話題を見聞きするのが最近おもしろくてしかたがない.話をきいてるだけでわくわくするのだけ…

APG48

上にあげた3冊の本はどれもAPG体系で種をならべている.保育社“原色”や平凡社“日本の野生植物”などの大型図鑑の改訂はなかなか進まなさそうだけど,売れ行きのよいフィールドガイドではこれから徐々にAPG準拠に置き換わっていきそう. APG準拠の図鑑や目録を…

葉で見わける樹木 増補改訂版

保育社の「検索入門 樹木1・2」(以下「樹木1・2」)が絶版となっているので,その代わりになる入門者向けオススメ図鑑を模索中.小学館の「フィールドガイド23 葉で見わける樹木 増補改訂版」(以下「葉で見わける樹木」)を買ってみた.これもAPG準拠…

野に咲く花,山に咲く花

山と渓谷社の図鑑「野に咲く花 増補改訂新版」「山に咲く花 増補改訂新版」をようやく購入した.APG分類体系にそって配列が変わっただけでなく,写真の入れ替えがかなり行われている.紙面づくりは旧版と同様,草全体と環境がわかる引きの写真と,細かな識別…

貝類の図鑑

日本では植物の図鑑はものすごくたくさん出版されていて初心者向けから専門家向けまで幅広い選択肢がある.けど,貝の図鑑はおもいのほか少ないようだ.以前からカタツムリの図鑑がないなあと思ってたんだけど,貝類全般を見渡しても選択肢が少ない. 日本の…

初心者(僕)が楽しめる虫の図鑑

文一のヒット商品.イモムシハンドブック.いまの時期はイモムシがたくさんいて,この2冊のおかげで毎日がブランニューデイ.成虫よりも幼虫の方が個性が際だってるとは知らなかった.イモムシハンドブック作者: 安田守,中島秀雄,高橋真弓出版社/メーカー: …

フジツボ

やっぱりうちには妖怪がおったようで,今日「フジツボ 魅惑の足まねき」が届いた. ヤラネバ山積の身でありながら,半分くらい読んだ.っていうか,100ページほどしかないからすぐ読めちゃう.この手の,いままであまり意識していなかった領域の面白さを提示…

エボシガイ属

昨年の秋に近所の海岸で撮った写真.漂着物に付着していた二枚貝のような生き物.でも二枚貝じゃなさそうな生き物.現実逃避の課題としてしらべてみたら,どうやら固着性甲殻類エボシガイの仲間らしい.固着性甲殻類とは,フジツボとかカメノテの仲間のこと…

今はもう未来なんだから,未来の図鑑が欲しい

文一のハンドブックは楽しいものが多いから,ついつい買ってしまう.気がついたら買ってしまう.それで手持ちのが増えてくると,こんどは,お出かけする時にどれを持っていくか悩む.その日の散歩のテーマが決まってたらいいけど,見つけたものはなんでも気…

図鑑(ここ1年の変化)

毎年,新入生用に植物図鑑ガイドを作成している.来週の講義で配布するので,更新作業中. 昨年のいまごろは版元品切れ中だった山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」は,この3月に改訂新版となって再発売された.同時に,「野に咲く花」も改訂新版となった.大き…

こんな本がほしい

しばらく前にtwitterで「#文一総合出版から出して欲しいハンドブック」っていうハッシュタグがもりあがってたらしい(トゥゲッターにリンク!).このとぅげったーみてたら,僕も前々から欲しいといってる(そして文一への読者カードで訴えている)ホシクサ…

気になる本

近刊の本で気になるもの. 「図説 日本の海岸」柴山知也・茅根 創 編,朝倉書店.\4,200.- 「新・社会調査へのアプローチ」大谷信介ほか編,ミネルヴァ書房.\2,625.- 「地域の植生管理」静岡県農林技術研究所編,農山漁村文化協会.\2,100.- 「幼児絵本ふし…

貝類館

「西宮市貝類館」へ行ってきた.おしゃれで楽しい展示がすばらしい.建物は安藤忠雄っぽいと思ってあとから調べたらやっぱりそう. この秋に食べたタニシの殻(ちょっと臭い)を持っていった.これまでに図鑑で絵合わせ同定した結果はオオタニシ.今回,淡水…

たのしそうな本

この2冊,植生調査をする人にはありがたい本になるかも.さすが文一やってくれるわ!さっそく注文しとこう. タイトル見比べると,片や野草,片や雑草.タイトルにちがいがある.それぞれの本で掲載種の傾向が異なるのか,想定読者のちがいか,著者の視点の…

かがくのとも10月号こまゆばち

バス待ちの時間に立ち寄った本屋さんでかがくのとも10月号こまゆばちを購入.これ,すごい.寄生者の興味深い生活史や生態におどろいた.作者のするどく繊細な観察眼にほれてまう.作者は澤口たまみさん.僕のあこがれる絵本作家のひとり. 1ページ目の導入…

気になる本,ていうか,カワネバ!

「森と草原の歴史―日本の植生景観はどのように移り変わってきたのか」小椋純一(古今書院) →古今書院の書籍情報ページ →amazon →BK1 この本も“ゆもとプロ”の果実かな. 小椋さんの本では,「植生からよむ日本人のくらし―明治期を中心に」(雄山閣出版)もお…

カワネバの本

先日,U原さんからこんな本が出たよって教えてもらった.こ,これは!カワネバ! 日本維管束植物目録 米倉浩司,邑田仁 北隆館 日本でみられる11000種の植物名を網羅.和名は主な異名も掲載.学名は最新の分子系統分類体系で. 掲載種は自生種のほか帰化種,…

人生モグラたたき!はおすすめ

池田暁子さんが週刊文春に連載している「人生モグラたたき!」はとてもおもしろいコミックエッセイ.ついに単行本になったのであわてて買って読んだ.どの回も池田さん独特のおもしろがり力が発揮されていて楽しい.映画やアートに関する回では,絶妙の言葉…

これはヨマネバ

「草地と日本人 日本列島草原1万年の旅」という本が出る.これは期待!あと,今月は細さんの「右利きのヘビ仮説」の本も出る.これも絶対買いだ.さらに,「カナダの植生と環境」という本も出る.カナダの植生に関する詳細な解説を日本語で読める幸せ.これ…

「環境科学を学ぶ学生のための科学的和文作文法入門」(倉茂好匡,2011,サンライズ出版)

これはすごい本だ.論文や文章の書き方指南,論理の構成指南の本はこれまでにもたくさん出されている.が,この本は,たぶんこれまでにないアプローチをしていて,むちゃくちゃ実践的で,すっきりと体系的で,わかりやすい.しかも100ページに満たない簡潔さ…

品切れ?

学生向けに,毎年図鑑のガイドを作製している.今年度版を作製中.山渓ハンディ図鑑の「山に咲く花」,平凡社の「日本の帰化植物」,保育社の検索入門「針葉樹」あたりが版元品切れかも.

カヤツリグサ科植物図譜

いまさっきアマゾンみて気付いたのですが,平凡社から「日本カヤツリグサ科植物図譜」がでたようです.こ,これは!カワネバ! 平凡社の「日本イネ科植物図譜」を持ってる人の大多数が「これのカヤツリグサ科版もほっすぃ」と思ってたはずです.そしてまた,…

茄子

黒田硫黄の「茄子」上巻に,ぐっとくるセリフがある. 茄子は晴れた日を一日も無駄にしない 今日はとてもよく晴れた日で,1限目,こんなに外の天気がいい日に室内で標本の同定をするなんて,なんてもったいないんだ,とココロのどこかがさけんでいた. 晴れ…

長田武正の図鑑は科の見当がつけられない初心者にやさしい

1限は基礎演習.他分野から来た学生のための補講科目.5月20日にひきつづき植物の同定.前々回に作成した植物標本の同定をすすめた. 学生には,まずは科の見当がつけられるようになるまでがんばろうと言ってある.科の見当がつけば図鑑はがぜん使いやすくな…