やっぱり来た

 睡魔にまけず、深夜から29日の未明にかけて、カエルを見に行ってきた。2名の学生が28日の20時ごろに観察にいったときはカエルはいなかったらしい。僕は遅めに出かけ、日付がかわって0時30分ごろに到着。予想通り、カエルおった。平米あたり5匹程度、水路全体では50以上はいそう。でもみんな水の底にいて鳴き声はあまり聞こえず。ちょっと休憩して2時ごろもう一度行く。こんどは鳴き声があちこちから聞こえてくる。また休憩して次は3時30分ごろに行ってみる。こんどは包接しているペアをいくつか見た。でも、まだ産卵ははじまってない。4時ごろまで見てたが、眠くなったので帰宅。翌朝9時に行ってみたら卵塊が2個あった。
 近ごろ、生き物を見に行くのは家族や友人や学生と一緒のことが多く、一人で野外で生き物と向き合うのはひさしぶり。深夜に小雨ふるなか日本赤蛙のかわいらしい鳴き声をききながら誰とも会話せずに懐中電灯片手に歩き回るのはものすごく楽しい。とても落ち着く。生き返る心地。日本赤蛙の声をこんなに聞いたのははじめてだ。水の底から小さな気泡がぷくぷくとわきあがってくるような、かぼそく美しい鳴き声だった。
 日本赤蛙の産卵は夜更かししてみるものと思っていたが、もしかしたら、ものすごい早起きをして3時か4時ごろから見た方がいいのかも。それから、折り畳みの椅子があったほうがよさそうだ。今回見に行った水路は学内なので、疲れたら研究室で休憩できるのが便利だった。雨が強くなると水面が乱れてカエルの写真が撮りにくくなった。水路の上にタープを張っておくとよいと思う。タープの下なら傘もいらない。しかしそれは贅沢すぎるだろか。


29日3時40分ごろ。オスがメスにしがみついてる。上の写真ではほかのオスも写ってる。

産卵場所の環境。人口の水路。ここに毎年産卵に来る。