2021-02-12 鮮魚行商人のおばちゃんとの会話 聞き書き 島の北端の町で、鮮魚行商人のおばちゃんとの会話 「こんにちは。魚ありますか?」「もうガシラ(カサゴ)しか残ってない。ガシラはこんだけで500円。あとマナガツオのみそ漬け」「今日はガシラのほかは何があったんですか?」「アジと、タイのちっこいのと、小さいイカと」「小さいイカ?」「ヒイカな。あと、あの、ハリイカみたいな、名前出てけえへん、ここらで”けつくさ”っていうんやけどな」「ああ。胴のはしっこのよごれたような」「そうそう。それや。あ、真イカやな。岩屋は”けつくさ”いうねん。あはは」「おもろい名前ですね。ほな、マナガツオのみそ漬けください」「700円な」「これいつから味噌につけてるんですか?」「だいたい5日以上漬けとう。よう味がしみこんでる」「味噌だけに漬けてるんですか?」「味噌にいろいろ味つけとんねん。おいしいで。たべるときはみそをぬぐってから焼いてな。みそあったらすぐ焦げるからな」「網でやいたらええんやね」「網でな。いまの若い人はフライなべでやいたりするけどな。どっちでもええ。味噌をとってから焼くんやで」 というわけで、マナガツオのみそ漬けを買った。岩屋は東浦とは魚の方言名が異なる。シリヤケイカは、岩屋では「けつくさ」ということを学んだ。東浦では「まいか」だ。以前に洲本市由良の方からきいたのは「しりくされ」。あとフライパンのことをフライ鍋ってよんでるのがいい。コーヒーカップをコーヒー茶碗っていうような感じ。