たまごとたね展@大阪自然史博

 会期はあと2日、18日の日曜日まで。僕が行ったのは10月4日。もっとはやく感想かいておけばよかったけど、ぎりぎり会期中に書いておこう。ひとことで言えば、めっちゃおもしろいから、行ってない人は行くべき。大阪自然史博らしく、様々な生態学的なトピックスを大量の標本で見せてくれる。
 ツイートしながら展示をみていたので、そのときのツイートをここにコピーしておく。ツイートといってもtwitterではなくメモ帳に鉛筆でつぶやいてた。

  • クサトベラのタネ2型。浮かんで遠くへ行くのと、浮かばず近くにとどまるもの。これらがひとつの親からでてくる。(訂正:これらは同一の場所で両方がみられるが、同じ親から出てくるわけではないそうです。)コルクの浮をまとった浮かぶタイプと、コルクの発達しない沈むタイプのタネをならべてみられるのがおもしろい。
  • 風散布、マホガニーのたねがとてもきれい。工芸品のようなつや。
  • 鳥のタマゴを大量にみられるのがよい。巣の形や抱卵の習性とタマゴの色や模様があざやかに関係していて説得力がある。ツバメとコシアカツバメのタマゴの色の違いが明瞭。たまごはいろんなコーナーに分散しておかれてるのも一興。
  • カメのあかちゃん、イシガメもいると書いているがクサガメしかわからなかった。生まれたてだと識別が難しいのか?カメ水槽の前に「かわいい」と書いた落書きがある。書いてることはかわいいけど、落書きしたらあかん。
  • カンムリシギダチョウのタマゴがヒスイのような美しさ。これ見るだけでも価値がある。なんでこんなに美しいのか、その意味が知りたい。
  • 薄青い卵のふしぎ。これ、色に機能があるわけじゃなくて、もしかしたら殻の強さとか断熱性とか、何か別の機能にかかわる材料があって、その色がたまたま薄青色だったというようなことだろうか。妄想がわきおこらざるを得ないナゾを示されている。
  • パイナップルのたね!しらなかった。こんど食べるときに探してみよう。
  • Round10、文献にたよらず数えた長谷川さんに萌える。
  • キウィの骨格標本とたまご標本がならんでいるので、キウィの体の中のたまごが占めてるっぷりが想像できてたのしい。
  • 小さいタネ。ベゴニアやカキランのタネは、シャーレだけじゃなく、背後に展示してある押し葉標本にもたくさんこぼれてる。標本の生々しさ。これもまた見どころだと思う。ここでは顕微鏡が効果的。
  • 小さい卵コーナーがおわってからの、大きい卵コーナーのエピオルニス。おもわず順路を逆流して小さい卵のサイズを確認しに行った。このワクワク感。大きいと小さいがいっしょに並んでいないのがかえって面白い。
  • マンマルコガネ、おもしろいいきものだ。そういえば、ボルネオいったときはヤスデを木の実とまちがえて持ち歩いてたわ。
  • 風散布種子の模型を飛ばして遊ぶコーナーはこの建物の天井の高さを生かしてる。オルソミトラがすごい。
  • 大人の手もとどかないような高所のカベに、オルソミトラのタネが突き刺さっている。ギャラリーレールと壁のすきまだろうか。こんなことよっぽどの偶然でないと起こりそうにないが、膨大な試行によって低確率で生じる事象が必然的におこってるのだと思うと感慨深い。