南あわじ市F湾の礫干潟で

ヒジキやカヤモノリでも採ろうかと、島の南の方のFの磯/礫干潟へ出かけた。干潮時刻を調べてからでかけたけど、いろいろあって1時間ほど遅れたら、けっこう満ちてきていた。 先に60代くらいの女性と70代くらいの女性がしゃがんで何かを獲っている。 「こん…

マムシを獲っていた話

淡路市生穂。60代の男性から聞いた話。 昔は、畦の草刈りをするときにマムシを見つけたらそれを捕まえた。左手に鎌を持ち、鎌の先端でマムシの頭を押さえつけ、右手でマムシの頭から尾まで、ぴーっと皮を剥いだ。皮を剥いだマムシを洗濯物を干す物干しに干し…

神戸のおかんに若ごぼうのことを聞いてみた

1942年生まれ女性。神戸市兵庫区で生まれ育ち、1960年代後半に結婚。1970年以降は長田区と兵庫区をいったりきたり。僕の母。 「若ごぼうっていう大阪の野菜知っとお?」「葉っぱのついてる小さいごぼうかな?」「それそれ」「料理した覚えは無いけど、たぶん…

鮮魚行商人のおばちゃんとの会話

島の北端の町で、鮮魚行商人のおばちゃんとの会話 「こんにちは。魚ありますか?」「もうガシラ(カサゴ)しか残ってない。ガシラはこんだけで500円。あとマナガツオのみそ漬け」「今日はガシラのほかは何があったんですか?」「アジと、タイのちっこいのと…

ひとはくの「兵庫県産維管束植物」の私家版科名さくいん(ちょっと改善)

兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の紀要に1999年から2009年まで11回にわたって掲載された「兵庫県産維管束植物」。とても有用な資料だけど、以前は総索引がなくて不便だった。それでずいぶん昔に自分用に科名50音さくいんを作って、さらに2016年にこの…

2019年10月5日ANA1853.伊丹-青森(その1:大阪~滋賀)

植生学会に参加するため弘前へ。往路、伊丹から青森まで、ANA1853便、Q400の窓から見た景色の覚書。 この路線はJALとANAが就航している。使用機材は、JALはエンブラエル190(ジェット機)で、ANAはボンバルディアQ400(プロペラ機)だ。Q400に乗るためにANA…

漢語っぽい名前、おぼえるの苦手

なぜか僕は漢語っぽい名前の植物名を覚えるのが苦手で、モノと名前が一致しなくて、そのせいでモノの特徴も覚えられない。覚えられないものだから、僕を混乱に陥れるややこしい漢語っぽい名前の植物がどれほどあるのかもよくわからず、なんとなく10くらい…

圃場整備での畦畔草原の保全

今年度から来年度までの2か年で圃場整備が行われることになっているI集落は、島内でも指折りの優れた棚田景観がひろがっており、また、農村の生物相が大変豊かな地域である。今年度のはじめにここの圃場整備について、環境への配慮として畦畔草原の保全がで…

大阪自然史博の特別展「石は地球のワンダー」行ってきたので小並感をまきちらす

4月22日午後1時すぎに入館。そこそこの入り。ガラガラではないが、さほど混雑しておらず、ゆったりと楽しめた。事前にどなたかのtwitterで子供向きのワークシートが示されてて、楽しみにしていたが、今日は会場には置かれてなかったようでちょっと残念。僕が…

おぼえがき

今後のために発表までのtmさんの作業の流れをメモしておく。1月中旬までは論文書きにいそしんだ。1月16日ごろ、論文作成は途中ではあったがいったん棚上げし、発表要旨(4ページ)の作成に切り替えた。発表要旨を1月26日に提出。微修正をして27日再提出。そ…

卒業演習をすすめる上でよかったこと

今年のtmさんの研究を進めるうえでよかったことがいくつかある。ひとつは地元の方にtmさんのテーマに興味をもっていただき、すごくたくさんの協力をしてもらえたこと。それなしに成り立たない研究だった。つぎに、研究を始めて半年ほどの⒑月に植生学会で発表…

発表会

今年も実践演習発表会の日となった。修論発表会に相当するが、当研究科では研究室配属がM1の終わりごろなので、世間一般の修論よりも研究期間が短い。 当研究科ではゼミは3つに分かれていて、各ゼミに研究室が4〜5つある。発表会はゼミごとにセッションを…

竹を伐る日

道路をはさんだ南側は竹林で、ここの竹がのびてくるとうちの庭の日当たりや洗濯物のかわきがちょっとわるくなる。竹林の持ち主のNさんからはいつでも伐っていいよと言ってもらってるので、今日は竹を伐る日。 庭から見て飛び出している稈に見当をつけ、笹薮…

投げ網猟

神戸の実家では父がテレビをながめていた。騒がしいバラエティ番組で見る気もなかったが、とつぜん鴨の投げ網猟と聞こえたので注目。いったいどこ?見てみると、巨田の大池(こたのおおいけ)というところらしい。しらべてみたら宮崎県だ。へー。石川県の片…

鈴鹿川河口散歩→民族大移動

知人の案内で三重県四日市市の鈴鹿川河口・吉崎海岸・鈴鹿川派川河口で散歩。鈴鹿川と鈴鹿川派川に挟まれた河口デルタ。四日市コンビナートのすぐそばに、ちいさな漁港があったり、かつての潟湖か氾濫原の名残りのような養鰻池があったり、河口にはヨシ原や…

ひかりのどけき(←気が早い)

最近、夜は眠くて、大晦日の夜、9時過ぎに蕎麦食べてすぐに寝落ちる。元旦、5時に起きたのに諸事情により初詣に行かず留守番。で、何年ぶりかで御来光を拝まない正月。 焼いた角餅に餅菜と削り節の入った雑煮とおせちを食べ、初売りの掘り出し市へ出向き、椎…

かごのき、みつばち

学生Tさん、カゴノキの葉の裏の粉白色の部分をみつめていたが、なぜだか突然それを自分自身の鼻に押し当てた。そして発見した。カゴノキ、あぶらとりがみの代わりになる。僕もためしてみたが、たしかに鼻の油をすっきりと吸い取ってくれる。なんで? カラス…

PCのことを考えずにPCを使いたい

先月17日にメインで使っているデスクトップPCがおかしくなった。起動後3分ほどたつと、あらゆる動作にものすごく時間がかかるようになる。とくに読み書きの速度が尋常でなく遅い。ハードディスクの不調であろうと隣室のYさんが言った。たいへん多忙な時期に…

草刈りの最適化

午前中は畑と畔の草刈りをする。いろいろな果樹を植えた畑は、これから先、全体を耕すことはなく、きっと草刈りばかりがつづく。地下部への攪乱がなく地上部だけに攪乱を与え続けるので、いずれ多年草だらけになるかもしれない。今日刈った場所で目立ったの…

何某

島の南の二次林で毎木調査。よくわからないカシ類がでてきた。さいしょはアラカシだと思ったが、なんか違うような気がする。同じプロットにこれぞアラカシというべきアラカシが現れ、それと比べると葉も樹皮もえらく違う。かといって思い当たるカシがなく、…

野で焼くことを禁止する法律は野を焼くことを禁止しているか?

2000年に法律で野焼きが禁止されたことで、植生管理のための火入れもやりにくくなったような気がしていたのだけど、ちょっと違うかもしれない。これまで僕は、「野焼きは法律で禁止されてるけど、“農林業関係の野焼き”“風俗慣習上の野焼き”は例外として認め…

休日出勤→畑→消防団

いろいろ抱えている仕事が滞っててよろしくない。休日出勤で進めていたが、おわらないうちに日が暮れそうになったのであわてて帰宅。果樹を植えるつづき。わずか一時間弱だけど、渋柿1本、渋くない柿1本、リンゴ1本(あおもり乙女)を植え付けた。植穴を…

植生学会実行委員会

大阪の大学で出講した帰り道、梅田にて、秋の植生学会に向けて実行委員会。顔を合わせての会議はこれが2回目。大会運営、シンポジウム、エクスカーション、懇親会、もろもろの決め事。順調な会議。大阪大会の懇親会ではたこ焼きしか出ないというマコトしやか…

あの白い花の正体

学生の卒業研究の調査につきあって島の南へ行く。広田から倭文に向かう丘陵地の二次林で、樹冠いっぱいに白い花を咲かせた木が点在しているのに気づく。いま、島の北ではマルバアオダモが白い花をたっぷり咲かせているが、それとは色味がちがう。マルバアオ…

あの黄色い花のハビタット

ナルトサワギクは法面などの造成地で目立つ。海岸砂丘の安定帯でもちょいちょいみかける。 こないだは崖崩れで堆積した礫の上で純群落をつくっているのをみた。 (2016/2/25洲本市上灘) 今日みたのはこれ。礫河原でもいけるんか! (2016/4/20南あわじ市三原川)…

植える

11時ごろ、お向かいのN山さんがやってきてタケノコほりにおいでと誘ってくださったので一家総出で掘らせてもらいに行く。うちは畑で使う鍬をもっていったが、タケノコ用の鍬はそういうのじゃないと教わる。N山さんが持っていたタケノコ専用の鍬。頭が細くて…

学生の感想

里地の保全を学ぶ演習科目。学校近隣のすばらしい棚田地帯へ。ここはモニ1000のコアサイトにもなってるし、ほかにもいろいろな草原生植物の研究者がちょこちょこやって来るところ。まずは学生といっしょに草刈りが継続している畦畔で草原の植物をみながらあ…

ついにスマホの波に呑まれる

身軽でいたいのと、固定費が増えるのがいやなのと、それほど必要性を感じてなかったのとで、今までスマホを持たずに過ごして来たけれど、とうとう買った。 これまで使っていた携帯電話はノキア706。2009年の正月に買って7年4ヶ月使った。最近ではメール着信…

起伏のない緩斜面の林を歩く

うけもち学生tkmtさんの調査で、ある集落の裏山を歩いた。できるかぎり広範囲を踏査することとしている。里道や山道がのこっているところはそこを歩く。道のないところも地形図をみながら行く。幸いなことに1:5000の詳細な地形図があり、主曲線が2m間隔なの…