学生の感想

 里地の保全を学ぶ演習科目。学校近隣のすばらしい棚田地帯へ。ここはモニ1000のコアサイトにもなってるし、ほかにもいろいろな草原生植物の研究者がちょこちょこやって来るところ。まずは学生といっしょに草刈りが継続している畦畔で草原の植物をみながらあるく。あるくって言ったけど、畦畔の植物が多様すぎてほとんど歩けない。1mもうごかずに何種もでてくる。そのあとで、草刈りが停止して数年たった畦畔を覗く。ネザサに覆われヌルデがちらほら。ネザサの藪に首をつっこんで文字通りのぞき込む感じ。ここで枠をはって単位面積当たりの種数をしらべ、草刈りがなくなることで種の豊かさがどのくらい変化するかを実感してもらう。
 「逆だと思ってた。草刈りがある方が種類が少なくなると思ってた」という感想をもらしたのは工学部の建築出身の学生。こういう感想をきくと、そういう感覚もあるんだと気づかされる。こういう学生の感想はちゃんとメモしておく。意識しておくべきギャップだと思うので。