卒業演習をすすめる上でよかったこと

 今年のtmさんの研究を進めるうえでよかったことがいくつかある。ひとつは地元の方にtmさんのテーマに興味をもっていただき、すごくたくさんの協力をしてもらえたこと。それなしに成り立たない研究だった。つぎに、研究を始めて半年ほどの⒑月に植生学会で発表したこと。そのときに、方法の不備についてお叱りをうけたり、有益なアドバイスをいただいたりしたことがすべてその後の血肉となった。3つ目は、研究科でも厳しいことで知られる教員に予備審査の副査をおねがいしたこと。tmさんは、周りの学生から「勇気あるなあ」といわれたそうだが、2名の副査の方のするどい指摘はその後の改訂にとても有益だった。4つ目は、2月上旬に生態学会の要旨を書いたこと。そのころ、発表の流れをつくるのに苦労していて、どうやっても20分を切れなかった(規定時間は12分)。800字制限の要旨を書いたことで、どこまで削れるか、最後に残すべきエッセンスはなにか明確になった。まとめの段階で800字の作文をするのはすごく効果的だ。