研究・調査

インタビューの方法(あたりまえをわすれない)

研究室の学生たちの卒業研究を振り返ってみると,毎年,自然環境と人との関わりをインタビューで調べる人がいる.淡路のようなおもしろい地域で里地の生態研究をするとき,人から自然への働きかけや,自然から人への恵みについて,その記録が必要となってく…

上甑島最終日

3日目のメインの調査地は海鼠池とその周辺.風衝樹形の海岸低木林に腰をかがめてもぐりこんで調査.小動物になった気分でたのしい.北西側からみた礫州がまたうつくしい. 午後3時ごろまで調査をして,里村でレンタカー返却.いそいで高速艇シーホークに乗り…

上甑島2日目

朝から大雨と大風.いったん調査地へは行くが,とても調査できる状況ではない.島内の海岸をいくつかみることにして,尾川原浜へ.ここも円礫の浜.砂浜ではない.礫間の砂粒はほとんどなく,いかにもな礫浜植生.雨の中,ハマナタマメのタネをあつめた.そ…

上甑島へ

博物館の人が上甑島へ調査に行くというので参戦.上甑には大規模な礫州があり,しかもあまり人の手が入っていないという.それは楽しみ. 早朝の飛行機にのるために5時台に家を出る.こんな時間に淡路島を出る公共交通機関はないので,やむを得ず自家用車.…

3日目 沖永良部

雨.アサイチで笠利町の砂丘へもういちど行き,調査のつづき.さらに,宇宿港ちかくの砂浜へ. 天候が悪化.沖永良部へ行くために,空港へ行くが,飛行機は遅れている.出発ロビーでながく待った末,ようやく搭乗.これもサーブ340B.定刻より1時間以上遅れ…

2日目 徳之島

朝7時20分に宿をでて調査へ.昨日いかなかったいくつかの海浜をみてあるく.島では鳥が人をおそれていないのか,すぐちかくまで寄れる.シロハラがたくさんいる.シロハラ祭り.サシバもたくさんみかける. 海浜を2つ見てから空港へ.徳之島行きの飛行機に…

調査1日目 奄美大島北東部

10:10に伊丹を出る飛行機にのるため,7時に家を出た.高速バスと空港リムジンバスを乗り継いで空港へ.どちらも待ち時間がほんの数分と短くすんだ.奇跡だ. 奄美大島行きの飛行機はJAL.機材はB737-800.荷物を軽くするためにFM2を持たずに来たが,こんなと…

早朝調査

某博物館の友人の調査に参加.早朝に山の上の草原.とてもきもちがいい. 調査後に山の上のホテルで朝食.あまりにも豪華なバイキングだったので昼食兼用ということにして,昼食は抜いた.

海岸砂丘で植生調査

島内の砂浜海岸での植生調査.7月のつづき.日差しはやや強いが風がすずしくて快適.前回調査後に台風があった.ハマゴウの足元は堆砂があり,また塩害なのか葉が若干枯れている.ハマゴウは果実が散布されはじめているが,開花もまだ継続中.ビロードテンツ…

調査4日め(最終日)

朝8時に出発.栃内浜.崖上はアカマツ林.東北大火のあとの植林だという.田老の海岸クロマツ林の跡,真崎,沼の浜.そして宮古市内某所の海崖.ここには見事な風衝草原.ツリガネニンジンもキジムシロもカワラマツバもアキカラマツもいる.いつもは二次草原…

調査3日め

8時開店のレンタカー屋でデミオを借りて閉伊街道を東進.10時前に宮古に到着.もや立ちこめる宮古湾.やませが入るとこうなるのだという.Oさんと合流.Oさんの案内で津軽石の河口干潟,重茂半島の太田の浜を見て,45号線を南下.田の浜,荒神社,船越の低層…

調査2日め

昨日のつづき.こんどは七北田川河口左岸の蒲生干潟からスタート.ここはIshizuka(1961,1962)によって海岸砂丘植生の遷移研究がおこなわれた由緒正しきサイト.海浜植生研究者が巡礼すべき聖地のひとつ.そこに来られたのでテンションあがった.そこから南…

調査1日め

TさんとSさんの案内で海岸植生の調査.まずは一気に南下して福島県松川浦.みごとな塩湿地植生と津波後にかろうじてのこされた海浜植生.徐々に北上.磯浜,坂元,笠野,牛橋,鳥の海まで来て調査終了.地盤沈下で海浜のなくなったところもあった. 夕刻.井…

移動日

東北出張ゼロ日め.移動日.もろもろの準備,出かける前に終わらせておくべき用事など,予定の7割くらいをなんとかやっつけて,のこり3割くらいは帰ってきてからすることにして,昼すぎに出発.新幹線は14:56発と手帳にメモしてたけど,15:46発のまちがい…

ビロテンファンクラブの活動

南あわじ市のとある海岸砂丘にて海浜植生の調査.ビロテンファンクラブの活動の一環? あまり生えていなかったので予定より早く調査は終了. ママンでトンカツとそうめんのセットを食べてからもどる. メールやりとりたくさん(僕的にはたくさんだが世間的に…

事務書類

午前は会議.午後は苦手な事務書類書きで疲弊した.ダメ人間だもの.

モニ1000里地調査

モニ1000里地植物調査にひさしぶりに同行した.モニ1000里地調査は市民調査員による調査で,NACS-Jがとりまとめてる.市民調査員がこつこつ積み上げたデータから,里地の現在が,そして里地の変化が,少しずつ明らかになっていってる. 今回の調査には,K都…

フリクションボールの罠

消せるボールペン(パイロットのフリクションボール)を調査票や実験ノートにつかうのは危険. フリクションボールを使い始めたら思いのほか便利でいろんなところに使ってしまう.先日はついつい聞き取り調査の記録につかった.つかってしまった. しかし,…

T君の発表

農村計画学会@博多.卒業生T君が卒業研究の内容を発表した.この学会の秋季大会は,同学会の学会誌に投稿し受理された内容を口頭発表するもの.筆頭T君で投稿して無事に受理されたので,この日の発表となった.採択率は62%だったそうだ. T君はいそがしい…

カイボリ

旧北淡町の集落Fで,ため池のカイボリに参加した. かつては2〜3年に1回の頻度で行われていたカイボリだが,ここ10年以上はできていなかったという.今後は,中山間直接支払い制度などを活用して5年に1回くらいはやっていきたいとのこと. 昔,カイボリをや…

カカネバを完了してももクロに酔う

予定より遅れていたカカネバを学祭直前に書き上げて提出した.書き上がったときに,それまでおあずけにしていたCDと雑誌を注文した.それが今日届いた. CDはももクロの「未来へススメ!」.ももクロの曲は,歌詞を噛みしめて聞くと,ポジティブでひたむきな…

学会誌等における書評の意義(専門書のピアレビュー役)

で,編集委員会でのおはなしはそこまでで,ここからはうえの2つめの理由をもとにちょっと考えたこと. …じゃあ,書籍の引用ってどうなんだろうか.書籍の多くはピアレビューを受けていない.しかし,論文では書籍を引用することは普通におこなわれている.っ…

卒論等を引用してはいけない理由

しばらく前,僕が末席を汚しているところの某学会誌の編集委員会にて,卒論・修論や講演要旨を引用文献として認めるか否かという話があった.ほとんどの委員が「認めない」方向で一致し,最終的には「編集委員会が特別に認める場合以外は卒論・修論の引用はダ…

働こう働こう

先週おわってる予定の論文(?),やっと文章が仕上がった.あとは図表の清書と少しの推敲で完成しそう. ぜんぜん仕事ができていないのにもう11月だとか.僕の周りで時空が歪んでいるとしか思えない.

レッドリストの謎(小ネタ)

東京都の島嶼部版のレッドデータブック(東京都の保護上重要な野生生物種(島しょ部)2011年版)が東京都のウェブサイトで公開されているが,PDFファイルのみの提供(イケてない仕様).CSVじゃなきゃ使い物にならないってば.で,その要望メールをだそうと…

イソガネバのカカネバ

じわじわと進めている.なんか,書き方がわからんくてこまっている.昨日は図をいっぱいつくったが,使えるのかどうかわからん.迷走中.あしたは生涯学習コースの授業があるので,それの準備もセネバ.

丹後の海岸

博物館のK君の調査に参加して,京都府の海岸へ行った.2日間かけて海岸線を7〜8kmほど歩き,植物相を記録した.1日目は暑くて汗だく,2日目は台風15号の影響で風雨にさらされ肌寒かった. このあたりは都市から遠く,人口密度が低いおかげだろうか,とても…

イケてるレッドリスト,イケてないレッドリスト

2007年度以降に改訂されたレッドリスト(またはレッドデータブック)における植物の記載状況を整理している. 1990年代,僕がコンサルで仕事をしていたころは,レッドデータブックは国版も都道府県版も紙媒体でしか提供されないのが普通で,扱いにくいシロモ…

1.3mはもうやめたら

毎木調査のときに幹の胸高直径(DBH)をはかるのが定番で,胸高ってどんな高さかというと1.3mだけど,それがために「毎木調査の対象は樹高1.3m以上とした」とかちょくちょくみかけるのだけど,もうそういうのはやめて,幹直径はかる高さを1mにしたほう…

調査地Mの現地調査

自分の研究.まだまだ軌道に乗ったとは言い難い状況だが,すこしずつでも進めていく.なんか,1年掛けて予備調査やってるだけみたいな気がしないでもない. 現場は,職場から直線距離で120kmほど北北西.いろいろと都合があって日帰りだったが,本当は一泊は…