カイボリ

 旧北淡町の集落Fで,ため池のカイボリに参加した.
 かつては2〜3年に1回の頻度で行われていたカイボリだが,ここ10年以上はできていなかったという.今後は,中山間直接支払い制度などを活用して5年に1回くらいはやっていきたいとのこと.
 昔,カイボリをやっていたころは3日間に及ぶ作業だったという.初日は落水してコイトリ(池の魚を捕まえる).二日目はドロナガシ,三日目はヒヅメ(?だったかな),樋を埋め戻す作業.
 地元の方々は今回のカイボリついでに外来魚を減らそうとかなりの努力をしていた.しかし,たとえカイボリをしても,完全駆除をするには,このときに徹底的な捕獲を行わないと難しそうだ.今回,流入部などのちいさな水溜りにブルーギルの稚仔魚が残っているのを見たし,カイボリといえども,池の水を完全に空っぽにできるわけではない.しかし,当分は外来魚の密度は大幅に下がるだろう.
 今回のカイボリでは,いろいろと面白いことを体験できたし,また,興味深いお話をいろいろと伺うことができた.フナの刺身を食べた.オオクチバスをムニエルにして食べた.ウナギを捕まえるための「ウナギカケ」という道具とその使い方を知った.水が抜けたため池の堤体を観察し,古くからの土堤,コンクリート塗りの堤,ブロック積みの堤を見比べた.これらの写真を後日紹介したい.