3日目 沖永良部

　雨．アサイチで笠利町の砂丘へもういちど行き，調査のつづき．さらに，宇宿港ちかくの砂浜へ．
　天候が悪化．沖永良部へ行くために，空港へ行くが，飛行機は遅れている．出発ロビーでながく待った末，ようやく搭乗．これもサーブ340B．定刻より1時間以上遅れている．
　沖永良部で海浜をみてまわる．いくつかのポケットビーチは護岸工事がされていて，本来の砂浜海岸の植生が損なわれている．ポケットビーチの背後は畑も家もない．まもるべき畑も家もないのに堤防がつくられ，本来植生が発達するゾーンが堤防の下敷きになっている．もったいない．
　3日間で3つの島のいくつかの海浜をまわったけど，奄美大島の笠利町の砂丘がいちばんよかった．
　夕刻，無事に調査を終えて空港へ．やっぱり帰りの飛行機も遅れが出てる．鹿児島で乗り継いで伊丹へ向かう予定だが，伊丹行きの飛行機にまにあうのか．ようやくやってきたDHC8-Q400で鹿児島へ．鹿児島空港に到着してみたら，伊丹行きは使用機材の到着遅れのためにディレイとの表示．よかった．間に合った．で，搭乗したら，なんのことはない，さっき沖永良部から鹿児島まで乗ってきた機体そのものだった．
　伊丹では着陸順番待ちで，堺市上空でくるくると旋回した．大阪湾岸の夜景をたのしむ遊覧飛行．得した気分．

沖永良部のポケットビーチ．底面積の大きな緩傾斜護岸が設置されている．護岸の背後はグンバイヒルガオ群落を経てアダン群落へとつづく．何を守るための護岸かがわからない．護岸として存在することだけが目的の純粋護岸というトマソンかも．