生態学会3日目

 9時すぎに会場へ行きoqさんと落ち合う。今日はoqさんのポスター発表の日だ。生態学会の発表としては異質な内容。だけど、oqさんも僕もこれは生態学の文脈でやっているつもりではある。
 学会ではできるだけ多くの人から批判や助言を得たいので、oqさんはポスターを朝イチで貼って、コアタイム以外も目いっぱい営業することにしていた。それでoqさんは朝8時30分、僕は9時すぎに会場にきた。けど、ポスター会場には10時まで入れないルールだった。oqさんゴメン、僕の確認不足でした。で、ポスター会場のゲートが開くまでポスターホールの休憩所で待つ。休憩所に岐阜大のM岡さんがいたので挨拶をして、oqさんのポスターのことを少しおはなしして「生態学っぽくないんですけどね」と言ってみたら、「いやいや、これは立派に生態学だよ」と言ってもらえる。
 ポスターを貼ってからはoqさんは相当にいそがしかったみたい。ありがたいことに朝から夕方までお客さんが途切れなかったようだ。400枚以上もあるポスターのなかからこれを選んで来てくださった方、コメントをくださった方、ほんとうにありがとうございます。どんな意見をいただいたか、oqさんからおしえてもらわねば。僕もときどきは見に行った。U田君やY川さんが見に来てかなり好意的なコメントをくださった。U田君は「これがポスター賞をとれなかったら生態学会はもうあかん」とまでいう。びっくりした。ほめすぎやろ。午後遅くには、僕のあこがれのヒーローが見に来てくれていた。oqさんがうらやましい!
 午後4時をすぎて、会場係の方が撤収を呼び掛けてまわっていたので、oqさんはポスターをはがして片づけた。撤収時間になっても通知が来てなかったので、どうやらポスター賞は逃したようだ。U田君の予想は外れた。さあそろそろ帰ろうかと思っていたとき、すでにポスターをはがしたパネルに人がやってきて、パネルの番号を確認している。見に来てくれたのかな。でももうはがしてしまったわ。すまないなあと思ってたら、その方が「優秀賞」の札をはりつけた。なんと!受賞か!U田君、生態学会あかんことなかったです。
 というような、幸せな一日だった。
 僕はこの日はポスター会場をうろうろして気になるポスターをいくつかみたり、口頭発表をいくつかみたり。増井君(P1-010)面白かった。散布と組み合わせて考えてみたい。午後の口頭発表ではクモの話をききたかったけど忘れていてギンリョウソウみてた。ポスターも、前夜にチェックしたうちの半分もまわれず。みるべき発表のチェック漏れにあとから気づくのもたくさんあって、あいかわらずの情弱ぶりを発揮した。
 生態学会はまだあと2日間あって、聞きたい講演や集会がたくさんあるけれど、諸事情で帰らなくてはいけない。後ろ髪ひかれつつ地下鉄にのり、仙台駅でずんだシェイクを飲んでから淡路島まで帰った。学会会場から家まで6時間。鉄道・飛行機・バス・バスのすべての乗り継ぎが順調だったこともあるけど、仙台は案外近い。24日に共同研究の発表が2件あるが、共同研究者からのそちらの報告も楽しみだ。