風立ちぬ

 昨日は神戸で夜に打ち合わせがあったので,ついでに「風立ちぬ」を見てきた.どんな映画かまったく知らず,完璧に事前情報なしで見に行った.とてもよい映画だった.作家性の強い作品だったので好き嫌いが別れるのは理解できるが,この映画を酷評する感性の人とは僕は友達になれないと思う.「紅の豚」「千と千尋の神隠し」などの宮崎駿作品のエッセンスのほか,「おもひでぽろぽろ」「ライトスタッフ」「風が吹くとき」「ノルウェイの森」「萌の朱雀」「スヌーピーとチャーリー(1969年の)」「パプリカ」「東京物語」などの成分がすこしずつ入ってた(作者が入れたという意味ではない.僕がそう感じただけです).ジブリの中で「おもひでぽろぽろ」と「紅の豚」が特に好きなので,「風立ちぬ」は僕の気に入って当然.
 以下すこしネタバレ.
 菜穂子さんが去り,零式が完成したあと,二郎さんはどのように行動しただろうか.菜穗子さんが二郎さんに宛てた手紙には何が書かれていたのだろう.描かれていない二人の結末が切なすぎ,余韻がとてつもなく大きい.
 軽井沢の草原で風にそよいでいたピンク色の百合はササユリ?