ため池カフェ#0

 勤務校の生涯学習課程修了生を対象としたサイエンスカフェで,ため池の話をする.僕自身はため池研究者ではないが,研究室の学生がなぜかため池に興味をもつ学生がつづいていて,ここ3年連続でため池と関わっている.
 サイエンスカフェでは,僕は前座で淡路島の放棄ため池の現状(T君の成果)を紹介.さらに学校周辺のため池でみられる生き物の紹介をした(前日に採集した水生生物を水槽にいれて展示した).もってきた生き物のうち,植物4種,両生類2種,魚類2種,貝類1種,昆虫1種は環境省または兵庫県レッドリスト記載種.あとで返す.トリは学生N尾君の「ため池文化」の発表.4月から8月までの聞き取り調査の成果をまとめた中間報告.そして,彼が同級生に手伝ってもらいながらつくってきたオオタニシ(NT)の煮付けをカフェに提供.タニシの煮付けはたいへんな好評.
 発表のあとは茶話会.参加者の方々のため池の思い出話に耳を傾ける.N尾君にとってはこれもまた聞き取り調査の機会である.
 参加者の方々,水槽のなかをつぶさに観察して,僕がまだ気付いてなかった生き物をみつけてくれた.ひとつはタマガムシ.小さなテントウムシのようなまん丸のガムシ(?).こんな水生昆虫がいるの知らなかった.すごくかわいい.もうひとつはプラナリア.あわてて研究室からファーブル持ってきてみんなで観察した.観察会って,フィールドだけじゃなく水槽でも,観察者の目がたくさんあると思いがけない発見があってたのしー