七草,たね

 近所の小学校で授業.
 3・4年生を対象とした「七草がゆ」の授業と5・6年生を対象とした「タネ」の授業.
 七草がゆは昨年とほぼ同じ内容.ススキの箸をつくって,それでおかゆを食べるというもの.
 七草あつめはいつもの休耕田で.昨年はセリがほとんどみつからなかったが,今年はセリが優占するパッチができていた.昨年は掘りこみ水路の底まで乾燥していたが,今年はけっこう水がたまっていた.そのせいだろう.
 七草がゆを食べたあとで児童らは給食を食べに行った.どうもこの時間割だと慌ただしい.授業中は七草がゆを調理するまでにして,給食といっしょに七草がゆを食べるほうが時間にゆとりがつくれるはず.来年からそうしよう.
 タネ(果実と種子をひっくるめて“タネ”と称している)の授業では,まず最初の30分間で班対抗のタネあつめをやった.一班6〜7人.学校とその周辺を競技フィールドとした.30分のうちに多い班では40種以上のタネをあつめてきた.理科室に入って班ごとにテーブルにタネをならべてもらったらなかなか壮観.このあと,あつまったタネにまつわるクイズをしながらタネの観察(クイズは予め作っておいたもの).最後に,3階のまどからユリノキの種を落として飛距離を競うゲーム.
 あつまったタネの種数は思った以上だった.これだったら,タネ集めだけを班対抗のゲームにしておいて,そのあとは,あつまったタネを仕分けたり,食べたり,分解したりといった,観察をメインとするワークショップにしておけばよかった.きっとその方が集まったタネを活かした内容にできたし,もっとおもしろくできただろう.クイズやゲームで遊びながら学ぶプログラムもいいが,真っ向勝負の観察会をやりたいという思いがある(これは前にも書いた).ワークショップ形式はそのためにうってつけなんじゃないかと気付いたのが今日の収穫か.
 こんな時期に,キカラスウリの果実を見つけてきた子供がけっこういた.しかし,何人かの子供はキカラスウリを汚いものであるかのように扱い,くさいくさいと大騒ぎしていた.なので,てっきり腐りかけの果実を採ってきたのだろうと思っていたが,嗅いでみたらぜんぜんくさくない.ごくふつうの完熟のキカラスウリ.若干ウリっぽいにがい匂いがある程度.割ってみたら食べ頃だった.このことに気付いたのは,授業がおわってから.途中で気付いたら試食させられたのになあ.不覚だった.せっかくなので,5・6年の担任の先生には味見をしてもらった.やっぱり「柿の味」という感想をいただいた.