小学校での環境教育授業の準備

 午後,翌日の環境教育の準備を卒論生とともにおこなう.卒業研究の一環としておこなう環境学習プログラムなので,ぼくがサポートしながら学生が段取りをすすめている.本番10日前に下見と打ち合わせをし,先週のうちには,学生からプログラムのおおまかなアイディアを聞いていたが,そこからの進捗がほとんどなく,進め方や用いる道具などの具体的なプランはついに前日昼になっても学生からはでてこなかった.午後から学生とディスカッション.少し進んだけれどすぐ僕が会議のため戦線離脱.
 会議がおわって,夕刻から準備のつづき.学生のアイディアを聞き,こちらからヒントを出す.プランの熟度が低くなかなかOKを出せない状態がつづく.なるべく学生からアイディアを引き出すべく,僕と学生とFさんでのディスカッションの末,ようやく方針が固まりOKが出せたときには21時を過ぎていた.ここから当日使う道具や配布物などをイッキに作成する.プランがある程度具体化したといってもまだまだ熟成していないので,学生と議論しながらいっしょに最後まで作る必要がある.が,僕が睡魔に襲われ,15分仮眠してくるといって横になり,そのつぎに気付いのは数時間後だった.
 その間,学生はこつこつと作業をすすめ,資料をいろいろと作り上げていたので,できたところまでを見てみた.概ねよかったが,一部にどうしても見過ごせないミスや,実現性のないプランが混入していた.この期に及んでダメ出しなんかしたくないが,せざるを得ない.寝入ってしまったことがつくづく悔やまれた.学生に徹夜などさせたくないし,はやく終わらせて帰してやりたいのは山々だが,だめなものはだめ.結局完成したのは8時だった.
 このようなひどい状態になった責任は僕にある.少なくとも週明けには見切りをつけて,テコ入れをするべきだった.どこまで学生を信頼するかは難しい.
 エラそうなことを書いているが,僕自身,スローな仕事ぶりで指導教官をなんどもなんどもやきもきさせてきた過去がある.いろいろと立場がかわって,わかることもある.