学生、卒業演習のラストスパート、一方ではスタート準備

 この一週間、受け持ち学生(僕を驚愕させるレベルの超ギリギリ職人)の卒業演習関係にほとんどの時間を費やした気がする。6日に要旨(4ページ)締め切り、7日にその修正をやったが、今度週明けに審査があるのでそのプレゼンスライド作成と、まだまだ終わる気配もない。さらに審査の1週間後には発表会と論文提出が控えている。周囲のものをはらはらさせつつ、本人はあせることもなくマイペースで淡々と作業をすすめている。面白い学生だ。
 一方で、来年度僕のところで卒業演習にとりくもうという、ギャンブラーというか太っ腹というか奇特なというかそういう学生が数名、研究室をたずねてきてくれている。今年より1ヶ月早く終盤戦の計画を立てていたほうがよさそうだ。そのためにも、研究室配属までまだ間があるが、なるべく早くテーマをきめて3月上中旬までに文献レビューをしてもらう予定。文献さがしは、学校図書館にある雑誌のバックナンバーを渉猟したり、グーグルスカラー、CiNii、国立国会図書館の雑誌記事検索などでしてもらうことに。テーマさがしについては小池文人さんのHPにある、「研究テーマのみつけかた」「はじめての論文のさがしかた」がきっと学生の参考になるだろうから、オススメしておこう。平行して、論理性と文章の書き方についてのノウハウを知ってもらうために課題図書数冊。論理的な思考や論理的な文章を書くのはひとつの技術であって、その方法論についてはあちこちで論じられているのだから、その方法を知った上で訓練するのがいいと僕は思っている(もって生まれたセンスで身に着けていく人もあるだろうけれど、ぼくは残念ながらセンスがなかったので、方法論を知ることは重要だと感じている)。そんなわけで課題図書いくつか。後輩や友人や学生に貸したりしているうちに僕のもってるこのテの本の何冊かは散逸してしまったので、本屋さんに注文しておいた。