島の南の集落で

 研究科の地域貢献活動と、受け持ち学生のフィールドワークをかねて、島の南の集落へ。職場からの時間距離は島内で最大。高速道路を利用しても片道90分くらいかかる。受け持ち学生のフィールドワークでは、この集落で生まれ育った80歳の男性にインタビューをおこなった。面白い話をたくさん聞き、生物名の方言をいくつか収集した。イヌビワの雄株と雌株にそれぞれ異なる呼び名があった。室内でひとしきり話をうかがったあとで現地をいっしょに歩きながらインタビューを継続。「子供のころにこの木に登って……」「上級生に教えてもらって食べた○○はこのあたりに……ほらあった。これや」70年ほど昔のことを鮮明に記憶しておられる。インタビューのあとで、県民局県民交流室の職員の方を交えて打ち合わせ。終わったら17時前。職場にもどって明日の授業の準備。すすまん。