草原をつくる演習

 草原をつくる演習。年間たった12時間の作業でセイタカアワダチソウ群落をチガヤ草原に転換する実験。7年目の今年、実験区Aは播種コドラートだけでなく、ほぼ全体的にすっかりチガヤ優占状態となった。ええっ?もう7年もたつのか。いつのまに。一部、セイタカアワダチソウに替わってタチスズメノヒエがはびこりだしたところがあるが、優占というほどではない。セイタカアワダチソウ群落からチガヤ草原への植生転換は技術的にはおおむね問題なさそうなので、そろそろ実験区にとどまらず、学内の実技フィールド全体へと拡大していってもよいころあいだ。大きな草原をつくるか。夢がひろがりんぐ。
 タチスズメノヒエはなんとかしたい。優占しているわけではないが、背が高いので目立つ。夏季休暇中に種子散布するのがいじわる。
 今年は秋が早くて実験区のツリガネニンジンはもう花期がほぼ終わって結実しつつある。アブラススキやメガルカヤは播種したコドラート以外にもどんどんひろがっていてうれしい。ヤマハッカとウツボグサも全体的にみられる。今日は実験区のフロラ調査(定着した種類の確認)は時間切れでできなかった。後日対応しよう。
 午後は明日の生涯学習課程の授業の準備。それと、午前中の演習の後始末。学会準備もしないといけないが、疲れがたまってるので今日は早めに帰って休もう。学会の準備は明日の午後に。

↑ 2009年10月15日。セイタカアワダチソウが優占していた。
 

↑ 2015年10月8日。チガヤが優占(画面手前はタチスズメノヒエがちょっと目立つけど)。
 
写真は載せてないけど、対照区では実験開始当初も今もずーっとセイタカアワダチソウが優占。