淡路島エクスカーション2日目

 2日目のテーマは里地.
 究極に美味しい鯛のみそ汁(昨夜のお造りのアラが入ってる!)をたべて睡眠不足をふきとばし阿那賀の民宿を出発.
 阿那賀公園では異常巻きアンモナイトのブロンズ像を愛でる.このへんの堆積岩からアンモナイトがでるので,この小さな漁村の小さな公園にアンモナイトのブロンズ像が置かれたらしい.これを企画した役人の方はなかなかの風流人とみた.
 一気に高速道路を北上.10時ごろに北淡インターチェンジ.生田の丘陵地に広がる棚田景観がすばらしいのでまずはそれを見て貰う.この棚田は展望所から一望できるようなそんなチンケなスケールではない.尾根を越え谷を越え,行けども行けども棚田とため池と二次林のパッチワークが連なる.その感じを楽しんでもらいたく,一見さんなら迷子になること必定のぐねぐねルートをご案内した.
 つづいて畦畔植物の豊かな黒谷の棚田を散策.水路の脇には田んぼに引く水を分配するための道具「キリバン」が置かれている.この地域では,ため池からの水を公平にわけるために,何時から何時は何番,何時から何時は何番,というふうに,決められた時間に決められたキリバンを水路の分岐に設置するらしい.いまもこのシステムで水の分配をしている.

 ちょうどお百姓さんが畦畔の刈草を燃やしていた.刈草にノビルがまじっているのだろうか,ペペロンチーノの香りが谷じゅうにひろがる.

 水路をみればカエル.背面観がヌマっぽくない.なんかツチっぽい.どきどきしながら捕まえてみたらお腹がざらざら!やった!ツチガエルだ.淡路に越してきてから7年目でようやく会えた.少なくとも北部の丘陵地にはツチガエルは希少.なかなか会えなかった.ようやく会えて興奮.

 畦畔草原をメインとした散策を終えて,参加者の方からよく冷えたブドウをたくさんいただいて,つぎのポイントへ移動.途中,昼食を買いに地元密着のスーパーマーケットへ行く.ただでさえ時間が推してるのに,スーパーに寄ってたらトラップされまくる.でもそれも狙い.地魚コーナーを楽しんで貰おうとおもって,敢えてコンビニを避けてスーパーに来た.この日ならんでいたのは,シタビラメの仲間とイトヨリのほかに,エソ.一昨日,大阪湾展でみたようなお魚たち.
 最後の散策地は学校の近所の湿田とため池.いつも授業でいく田んぼ.あいかわらずのホットスポットぶり.
 ここで14時ごろ?解散.
 レンタカー2号車を返却するため三宮へ.