今年最後の部門ゼミ.

 5コマ目に部門のゼミ.12月になってようやく6人の学生全員のエンジンがかかってきた様子.そういえば,昨年の3人も終盤でやっとエンジンがかかってた.そして,自分の学生時代のことはとても言えない.
 僕の受け持ち3人のうち1人は長々と秋まで続いた就活が原因で始動が遅れた.就活と学業のコンフリクトは近年あちこちで聞かれる問題だ.ふつうの大学院なら就活よりも研究優先というスローガンも可能であろうが,うちの学校は景観園芸という分野で社会を引っ張っていくようなプロフェッショナルを養成する学校なので,学生の就活をないがしろにできない.就活のために学業に邁進するべき時間が削られている様子を指くわえて見てないといけなくて,ちょっとだけわだかまるのであった.
 3人のうちのもう1人は,秋口に不慮の事故による怪我で1ヶ月寝て過ごしたことが原因で,研究の詰めが遅れている.こればっかりは気をつけていても怪我するときはするだろうからなあ.
 不慮の事故や就活は毎年起こりうることなので,それを折り込みの上で卒業研究のスケジューリングをする必要があるようだ.今年の年間スケジュールは,昨年の出遅れ感を省みて1ヶ月前倒しスケジュールとしたものであるが,結局,去年なみの進捗になってしまいそうで心配だ.去年は1人だけを見ていたが,今年は3人になっているので,切羽詰まってきたときにちゃんと対応できるだろうか.そして,卒論執筆,予備審査のプレゼン作り,最後の発表会といった重要な行事が目白押しとなる1月〜2月,学会の編集事務もピークを迎える公算が高い.スケジュール管理という僕のもっとも苦手なことをきちんとしないといけなさそう.ゆーうつ.
 さておき,学生たちの研究は確実に面白いものになりつつある.引っ張るのではなく,ちょこちょことつついていると,学生たちは自力でどんどん面白いことをしてくれる.もうちょっとつつきながら楽しませてもらおう.