発表会

 卒業演習の発表会が開催された.朝から夜までかけて,全学生二十数名の発表を一気に聞く.全員の発表がおわって40分の後に最優秀賞1名が表彰されることになっている.自分の研究内容に誇りをもっている学生は最優秀賞をねらって火花を散らしあっている.熱い.
 審査員は外部からやってくる客員教授3名と事務方のえらいさん1名.ふつうの教員は審査に加われない.判定会議の場に立ち会うことすらできない.教員は,自分の受け持ち学生がどのような評価を受けるのか,内心どきどきしながら研究発表を見守っている.内輪の発表会とはいえ,毎年なかなかに盛り上がる発表会なのだ.
 午前中,よそのゼミ生3人がかなり面白い発表をした.この3人のうちの誰かで決まりか.僕の受け持ち学生を含むうちのゼミ生6人は夕方のパートが割り当てられている.みんな前日にしっかりと修正を加えてきて,これまでゼミで披露したときとは見違えるような発表をした.6人のうち3〜4人は午前の3人に肉薄したと思われる.これは寿司をおごってやらねばなるまい(立派な発表ができたなら寿司でもなんでもおごってやる,と言っていたので).
 審査の結果,午前中に発表した1名が最優秀賞を獲った.うちのゼミ生は受賞ならず.閉会後の懇親会の席で,ある審査員の方からこっそり教えていただいたところ,僕の受け持ち学生は2位だったそうだ.惜しかった!近所でいちばんいいお寿司屋さんに行こう!