淡路島の地名(基本編)

 島に住むようになって1年弱,だんだんと地名と場所が頭の中で一致するようになりつつある.淡路は現在,3市からなるが,地名の話は旧市町名で表現されることがまだまだ多い.最低限旧市町の地名と位置は覚えておかないと,地元の人との会話が成り立ちにくい.旧市町は11ある.淡路,東浦,津名,北淡,一宮,五色,洲本,緑,西淡,三原,南淡.
 それから東海岸のことを「東浦」,西海岸のことを「西浦」とも呼ぶ.では,具体的に東海岸のどこからどこあたりまでを東浦,西海岸のどこからどこまでを西浦とよぶのだろう.この疑問をネイティブの方に聞いてみたことがある.
「西浦は岩屋から福良まで,東浦は岩屋から洲本の由良くらいまで」
「そしたら,東海岸の由良から福良までは?」
「あそこらへんは灘」
つまり,淡路の海岸線を指すときは,おおざっぱにいうと,大阪湾沿い(明石海峡から紀淡海峡まで)が東浦,播磨灘沿い(明石海峡から鳴門海峡まで)が西浦,紀伊水道に臨む部分(紀淡海峡から鳴門海峡まで)が灘.これを知ってから場所の感覚がずいぶんわかりやすくなった.
 ややこしいのは,東浦で,大阪湾沿い全体を指すときと,旧東浦町一帯を指すときがあること.まだまだ奥が深い.