大阪湾展また行ってきたよ

 同じマンションの6才と3才の男児をつれてこっそり大阪湾展をみにいってきた.
 マッコウクジラの骨だけでなく,スナメリやイルカやウミガメの骨にも興味津々の様子だった.6才児はなんとかスピオの標本に反応していて,子供のツボはわからんもんだと思った.
 チリメンモンスター探しではガラスケースの天板に指紋をつけながらタツノオトシゴ探し.ちゃんとタツノオトシゴを見つけた.チリメンジャコが粉を吹いたようになってて,まるでカツオブシの表面のようだったけど,あれはカビ?塩?
 緑藻類の標本は,7月末に見た時にくらべたら褪色が進んでいるように感じた.ハマヒルガオのタネは沈降している数が増えてきた.水槽ではケヤリムシのそばに「ケヤリムシ」の名札がつけられてた.この名札,前来た時はきづかなかった.名札があるのはありがたい.ケヤリムシの前に手をかざしたが,今回もひゅってひっこまなかった.水槽の中からは外の動きを感知できないのだろうか.
 前回きづかなかった展示がいろいろあって,刺し網を直接さわれたりして,日々沿岸漁業の様子を国道からみているけど網を触る機会はないので,ちょっとたのしい.外来生物の生体展示も前は気付いてなかった.外来種の水槽ではヨーロッパフジツボの脚まねきをじっくりと観察できて見入ってしまった.6才の子はフジツボを飼ってみたいと言い出した.たしかに飼ってみたくなる.
 マッコウクジラの骨を今回もくんかくんか嗅いでみた.すると,前回はぜんぜん匂わなかったのに,今回はすこし脂の匂いがした.もちろんひとはくのナガスクジラには叶わない.あっちは,展示室全体に異様な脂くささが充満してたのだ(僕がみたのは明石海峡公園での出張展示).大阪自然史のマッコウクジラは,骨の中心部から匂いが染みだしてきてるのか,それとも7月にみたときはぼくの鼻がきいてなかったか.いずれにしても,骨の脂の匂いをかげたので満足.
 そういえば,空中写真が壁面下部にずーっと貼ってあるのは,前回にも気付いてたんだけど,撮影範囲は明石海峡から湾内を時計回りに紀淡海峡まででおわってた.由良から明石海峡までの写真はなかった.島民としてはちょっと残念.
 貝屋さんになれるコーナー.3才児が大人用の前掛けをしようとしてたら「小さいのもあるで」と警備員のおっちゃんが教えてくれた.すばらしい警備員!
 前回は常設展はみなかったが,6才と3才の目標は恐竜のホネだから今回は常設展もみた.外来種コーナーのGはやり過ぎだと思うが,インパクトはでかい.10倍のスカラベとともに,調子にのって作ってしまった人の気持ちがわかる気がする.ボタンウキクサの展示は551豚まんへのオマージュか.縄文人の食べた木の実の説明では,木の実の種類ごとに「おいしい」「しぶい」「しぶくない」という極めてシンプルな説明だけが添えてあって笑えた.“ドングリが発芽するまでいけるかな”ゲームは,伝えたいことがよくわかったし,見ててあきない.秀逸だ.島嶼生物地理学のスマートボールは,機械のあっちこっちにボールがひっかかったままになってて,実際につかえるボールが限られてて残念.そもそもあのゲームの形状だと大陸から遠い島にも近い島にもおなじくらいの頻度で玉が入りそうなきがしたが,ちがうのかな.ゲームの上では近い島にとられちゃうことが遠い島に玉がはいらない原因のようになってたような…….ちょっときになる.