草刈り

 土曜日に休日出勤をしたので代休を取ってまだ使えていない2枚の畑の手入れをする.昨年は1枚はクズのヤブ,もう1枚はネザサのヤブだったが,いまはどちらもセイタカアワダチソウが優占.
 この畑では,昨年の夏から冬にかけて何度か草刈りや低木の伐採を繰り返してきた.草刈りを繰り返して気づいたことがいくつか.

  • 放棄畑のヤブで草刈りがたいへんなのはクズ.クズ優占群落は刈払機で地ぎわを切っても倒れないので,ケーキでも切るようにタテにも刃をいれないといけない.いれたところで,それでもなおクズの蔓はどこかに絡まっているのでこれを引っ張ってほぐして倒す作業をくりかえさないといけない.畑1枚のクズを倒すのに3日くらいかかった.クズに覆われたら負け.
  • 夏にクズを刈った場所は,秋には一面のセイタカアワダチソウになった.
  • ネザサの茎は硬いので刈り払いはそれなりに大変だが,刈れば倒れてくれるから次に進める.クズよりもはるかにやっつけやすい.
  • 藪をやっつけるときは刈払い機の防護カバー(小石などの飛散を防ぐカバー)を取り外した方が楽.カバーが周辺の蔓や茎にひっかかって作業効率がものすごく悪いからだ.これを外して作業をするのは危険なので推奨はしない.自己責任.
  • 刈り倒しておいたネザサは火をつけたらよく燃えるがセイタカアワダチソウはなかなか燃えない.すぐ消えてガラが残る.
  • クズの侵入は隣が樹林だとまだマシ.隣の放棄農地からの侵入がひどい.周囲が放棄農地にかこまれた状態で農地を維持するのは大変だ.放棄農地の存在は隣接する農地の放棄要因となるだろう.
  • 冬に借り倒したネザサやセイタカアワダチソウ,なかなか時間がとれなくて放置しているうちに春の長雨があり,ようやく燃やそうとおもったら,あたらしいセイタカアワダチソウに埋もれていた.しかたなく,刈り茎を燃やす前にあたらしい茎を借り倒そうとするが,地ぎわにつもった古い茎がじゃまして草刈りがしにくい.刈った草は次の草に覆われる前に燃やさないといけない.教訓.

 一面クズに覆われていた畑はクズのほかに大きく育ったノイバラがあちこちにあり,いま思い返すとこれはクズよりもタチが悪かった.また,アキニレやネムノキが育っていた.アキニレを地ぎわで切って年輪をかぞえたら5年だった.放棄されて少なくとも5年たっていたことがわかる.クズの藪の中でアキニレの実生が育つとは思えない.おそらく放棄後ほどなくアキニレは侵入していたと思う.
 代休をとった1日,朝から夕方までかかって畑2枚,畦畔2面,農道20mの草刈りを完了.昨冬からつんでいた刈り草の焼却も完了.この畑2面と畔と農道が同時に刈り込まれた状態になったのははじめて.今年はようやく耕耘までこぎつけられそう.なかなかいい農地ではないか.