ホタル

 学生11名とともにホタルを見に行った.18時30分に学校を出発.道中ホタルブクロを採集しながら現地には19時すぎに到着.まだ明るいので周辺の農地と川を観察したりして暗くなるのを待つ.棚田にかこまれた小川を臨む道路.川面は隣接する水田よりも2mほど低い.ずいぶん昔に河床を掘り下げる工事がおこなわれたのかもしれない.両岸は石崖だったりコンクリートブロックだったり.河床は砂礫が堆積しツルヨシやクサヨシなどの植物がたくさん生えている.学生が道路上でヤマカガシの轢死体をみつけた.すっかり干からびて,淡路の方言でいうところのカンピンタンになっている.手に取ってみると軽いし固い.匂いを嗅いでみると魚の干物と釣り餌のアミをまぜたような匂い.さらに,カエル(種不明.体長3?くらい)のカンピンタンを食べているヤマナメクジを発見.ヤマナメクジがこういうものを食べるとは知らなかった.もしかしてヘビも食べるんだろうか.学生がさきほどのヤマカガシのカンピンタンをとってきてヤマナメクジに与えてみた.やっぱり食べた(というより舐めた?).目の前の田んぼではツチガエルがたくさん鳴いている.昨年もそうだった.なかなかホタルがでてこない.20時前,しっかり暗くなってようやくホタルの明滅がはじまった.大部分はゲンジボタルで,ヘイケボタルも多少は見られた.ホタルブクロの提灯をそれぞれ思い思いに楽しみ,20時40分ごろに解散.来年はタモ網をもってきて,暗くなるまえにガサガサをしてもよさそうだ.
 
↓カエルのカンピンタンを舐めるヤマナメクジ(動画)

 
↓ヤマカガシのカンピンタンを舐めるヤマナメクジ(動画)

ヤマナメクジの顔が思いのほかかわいらしい.
三すくみのメンバーではあるが,カエルもヘビも死んでしまえばナメクジの天下.