里山林を管理する演習

 1限は小学生を対象とした環境教育を実践する演習.学生の実施計画を確認した.プログラムと森をちゃんと結びつけること,よりおもしろくむすびつけることを常に考えると,もっともっといいものになると思う.
 2限はオープンキャンパス.入試に関する説明と,就職先および就職サポートに関する説明をした.
 3〜4限は里山林を管理する演習.初回の今日は事前調査として毎木調査,林床の芽生え調査.過年度に間伐をおこなった区画でも芽生え調査を実施したが,これが想像以上に労力を要した.同定がむずかしいのがなによりの難点.それでも,一昨年に伐採をした場所でさまざまな落葉広葉樹の芽生えを確認し,たのしめた.個体数のカウントをやめて芽生えフロラだけでも十分に違いが示せるくらい,放置区と間伐区では状況が異なっていた.その後の毎木調査では,各班の進捗がそろわなかったために事前説明が不十分となり,ナンバーテープを添付する位置が班ごとにばらばらになっちゃって,のちのちめんどくさそうだ.
 5限はリメディアル的な科目.他分野から進学してきた学生達に植物同定の基礎を伝えるのが僕の分担部分.学内の残存里山林を歩きながら,木本種を中心にみてまわった.イヌマキをみていたときにコウヤマキとはどこがどう違うのかという質問を受けた.こういうとき,さまざまな樹種が庭園に植え付けてあるうちの学校は便利.植栽個体のそばまでいってイヌマキコウヤマキを直接比較できた.造園的空間も使い方次第.
 今日の5限は会議があったが,授業と重なっていたので欠席させてもらった.