里山林を管理する演習2010(1)

 昨年(2009/6/176/2512/3)と同じ演習科目で,今年もキャンパス内の放置二次林で里山林管理の実習をおこなう.
 昨日の嵐のような天気がうそのように晴れた.1限はレジュメの仕上げ,2限には現場の下見をして,今年のプロットを決めた.さらに,時間が足りなくなった昨年を省みて,今年は事前に枠張りをしておいた.
 3限と4限で,林床植生調査,毎木調査,相対照度の測定をおこなった.プロットは昨年よりもやや尾根に近い位置で,プロット内にアカマツ大径木の枯死個体があった.高木層の高さは昨年のプロットより若干低く,10mにぎりぎり届かないくらい.高木層に達していた樹種は,コナラ,ヤマモモ,ゴンズイなど.低木層はヒサカキが圧倒的に多く,草本層にはシロダモの芽生えが目立つ.調査中は,周辺からウグイス・ホトトギス,そしてハルゼミの声が聞こえていた.調査の終わる頃になって雨が降り出した.無事に時間内に調査を終えることができた.
 次週,本日の調査結果を整理して手渡す予定.それをもとに学生たちに森林管理の方針を(授業時間外で)考えてもらうようにしよう.
 5限は基礎演習.農学系・生物学系以外から進学してきた学生向けの補講科目.本日は僕が担当で,植物の同定をおこなった.先週の基礎演習では,標本作成法をやった.そのときつくった標本を同定した.
 実体顕微鏡でヤブムラサキの星状毛を見た学生が,うわ,と声を上げた.星状毛はテンションあがるよね.