クロマツ林の調査


 研究室ボスのクルマに便乗して出勤.
 午前中は担当している演習.島の南の方で,海岸のクロマツ林の調査.
 現場は名勝に指定されているクロマツ林で,胸高直径1mを超える大きなマツが何本か残っている.もっとも大きな個体は推定樹齢350年ともいわれている.このクロマツ林で,密植されたところ,ある程度ゆったりと植えられたところ,大木のあるところ,それぞれ100平方メートルの調査枠を設置し,密度をはかり,樹形に関するいくつかの項目を測定した.またクロマツ林の内外で風や光環境を測定したり,林床の状態と実生の発生などについて観察.
 林内にはヘビの抜け殻やウサギの糞などがあった.7年ほど前までは,マツのリターが深く積もり,また,補植時の密植などによって,多くの樹が弱っていたらしい.その後,研究室ボスの調査などにもとづいて密植区で間伐が行われたり,地域の方による落ち葉かきなどの管理が行われるようになり,今ではとてもきもちのよい松林になっている.
 落ち葉かきの時期だったので,林内のあちこちにマツの落ち葉が積み上げられていた.ものすごい量.過去には焚きつけなどとして利用されていたもの.利用し甲斐のありそうな落ち葉の山だ.