里山林を観まくる演習

 1限から5限までぶっとおしで里山林を観まくる演習.社叢のシイ林で群落構造とおおまかな組成と林床植生を調査したあと,いまも薪炭林施業がつづく地域でクヌギ林のシフティングモザイクを観察し,県立公園で市民参加によって継続している低林管理の現場で林床植生と群落構造の調査をし,また別の県立公園でおこなわれた高林管理の現場で林床植生と群落構造の調査をした.
 例年,光環境の測定などをしていたが,今年はよりいきもの重視な内容に切り替えようとおもって,林床植生に着目.しかし,シカの影響があったり,気候の違いによる常緑のあばれっぷりの違いがあったりで,ちょっと複雑な内容になってしまったかも.そもそも繁殖器官なしでの同定を強いられる植生調査は,実はビギナーにはきつい.おもしろさを理解するまでにハードルが高いかもしれない.伝えたいことをうまく伝えるための工夫を考えなくては.
 演習では,調査以外でのいきものとの出会いがやっぱり楽しい.まあ,それはそれでいい.そっちも大切にしたいので.