植物の方言,鳥取のチマキ

 学生のレポートを見ていたら「とうすみ」という植物名が出てきた.方言名だろうけど何を指しているのだろう.ググってみたら,植物調節剤研究会のサイトに行き当たった.その中に「農耕地およびその周辺の雑草」というページがあって,方言名と和名の対応表が整理されていた.これはおもしろくて便利そうだ.ただ,どこの地方の方言なのかが書かれていないのが残念だ.
 出典として「日本植物方言集」(日本植物友の会編1972)が挙げられているのでアマゾンでそれを調べてみたが,古い本で大変高価(15000〜85000円)だ.ついでなのでアマゾンで"植物方言"で検索をしたところ,多くの本が表示され,その中に「日本植物方言集成」(八坂書房2001)なる本を見つけてイキオイでポチっと行ってしまった.勇気あるなあ.中身も見ずに.
 学生のレポートは,鳥取のお祖母さんから教えてもらったチマキのつくりかたについて書かれたもの.「餅をササの葉柄に刺してから葉身で包み,最後にとうすみで縛り茹でる」そうだ.「トウスミ」は上記サイトによれば,クログワイ,ヒメホタルイ,ホタルイを指すとあった.なるほど.