博物館で石をみてよろこぶ日が来ようとは

 ひさしぶりに人と自然の博物館へ行った.なんかお祭りをやっていて入館無料だった.らっきー.
 今年は石ころ元年の僕,いままでは植物化石以外ほとんどスルーしていた地学関連の展示が急にキラキラして見える.この博物館にこんな展示があったことすら知らなかったよ.興味がうすいものは見えてないんやなあ.石の最低限の基礎知識もなかったときには面白さがわからなかったが,いまはちがう.興味津々でみてあるく.ふだんは小さくなった石ころを拾い集めているが,ここでは大きな岩石標本がごろごろしてる.このサイズで流紋岩をみると,なるほどあの流れ模様はこういうふうにうねってるのか.たしかにこれは溶岩っぽい.などと理解が深まる.でっかい岩石標本は魅力的.でも家に集めるわけにはいかないから,でっかい岩石標本を見るだけでも博物館に来る価値がある.兵庫県下でもいろんな石があるんやなあ.
 2階だったか,見せる収蔵庫の試験展示のようなことをしていた.これ,リアル図鑑として,いろいろ比較してみてみたいときにはすごくおもしろそう.関心層をさらに深くハマらせるのにはよさそうだ.ここの手に取れる石ころたちにもしっかりと魅了された.
 まだまだ石ころの同定はほとんどできないんだけれど,それでもおもしろさがとまらない.最近になって気がついた,石ころの種類によって,ココロのメーターの振れ幅はぜんぜんちがう.
 堆積岩はあまりキモチがもりあがらない.とくに砂岩とか礫岩だとほとんど針が振れない.チャートだったら少しもりあがって,石灰岩だとむひょーっと叫びそうになる.凝灰岩はいつもわからなくて答合わせをして,ああそういえば,となる.ただし,グリーンタフは見破れるようになってきた.あ.砂岩とか礫岩でも,しましまな地層がみえてるところには萌える.さらに堆積した年代を聞くと俄然萌える.ここは白亜紀の地層ですとか言われたらもうヤバイ.
 火成岩では深成岩よりも火山岩のほうがキモチがざわつく.柱状節理がかっこいいからだろうか.ガスの抜けた穴がかわいいからだろうか.でもそのうち,成長した結晶に心奪われる時代がくるような気がする.そうなると深成岩に萌えるようになるかもしれない.
 でも,なにより心がざわつくのはやっぱり変成岩だ.変成岩,なんでこんなに魅力的なんだろう.きらっきらの紅れん石片岩とか,かわいすぎる.変成岩にココロがざわつくのは中央構造線よりも内側に住んでるせいかもしれない.あるいは石ころ元年のベイビーで,まだまだミーハーの証かも.
 そんなこんなで博物館の地学分野のセミナーに参加してみたくなっている.