茨城県自然博物館の企画展「植物たちのSOS」はオススメ

 3月28日に今回の茨城ツアーの目的の1つめ.茨城県自然博物館企画展を見にいった.かなり広い展示スペースで,希少植物の標本や生品が数多く展示されており見応えがあった.
 入ってすぐのところに,高さ2mほどの巨大なレッドデータブックが置いてあり,このうしろに回りこむと壁一面に絶滅危惧種の種名がかかれている.狭義の絶滅危惧種(NT以下を含まない)だけで千数百種の名を書いてあるらしい.
 そこから奥に向かって,絶滅危惧種の生育環境についての解説がつづく.生態系のタイプ別にそこに依存する植物が紹介されている.湿地,草原,海岸,森林,岩壁,高山など.このコーナーは写真,標本のほか,植物のレプリカがたくさんあって「うわー.つぎこんでるなー」とおどろく.
 後半は,絶滅危惧植物の保全や研究について紹介するコーナー.ここで,「T田研」と染め抜かれた火消しの法被が展示されていて,「T田研」出身者である僕はたいへんおどろいた.展示協力するT田さんのノリノリっぷりが目に浮かぶ.っていうか,その法被いつ作ったの!その横にはT田研ホームページの売れっ子コンテンツ「日本全国火入れ地図」の巨大なやつが展示されている.火入れ地図史上最大の図版であろう(投影を除く).
 さいごにガシャモクやムニンノボタン,発芽したてのコシガヤホシクサなどが待っている.これらの生品にひとしきり萌え萌えして企画展示室を出た.ガシャモクすごくきれい.
 この企画展示はオススメ.関西からだと,これだけを観に行くのはちょっと交通費が高すぎるので,まわりの沼めぐりとセットにすればよさげ.地図をみてると茨城は沼の国だとよくわかる.ため池天国の関西とはまったく違う景観がそこにはある.スカイマークを使えばアクセスは良好.
 閉館間際に博物館のO幡さんの研究室にご挨拶に.いろいろとよくしていただき,ありがとうございました.