APG48

 上にあげた3冊の本はどれもAPG体系で種をならべている.保育社“原色”や平凡社“日本の野生植物”などの大型図鑑の改訂はなかなか進まなさそうだけど,売れ行きのよいフィールドガイドではこれから徐々にAPG準拠に置き換わっていきそう.
 APG準拠の図鑑や目録を眺めていると,科の和名の不統一が気になる.いまはボタンの掛け始めなので,いまのうちに科の和名はそろえてほしい.たしかにCabombaceaeだとハゴロモモ科にしたくなるだろうけどそこはやっぱりジュンサイ科にしてほしかったり(個人の感想です),だけどその線でいくならいくで,キョウチクトウ科Apocynaceaeはバシクルモン科と呼ぶべきじゃないかとか(これは僕のお友達のO谷さんの意見です),イネ科はイチゴツナギ科なのかとか,マメ科って和名は漠然としすぎとか,そのへんはまあ慣習にしたがうところも大切なのでよいとして,とりあえず,本ごとに人ごとに科の和名がちがうのは次代を担うひとたちの入り口に落とし穴を掘るようなもんだと思います.(関係ないこと書いてたのは見え消しにしたった.9/16)
 2週間ほど前,O谷さんだったかY川さんだったかがAPG48とさけんでいた.わりと素敵な言葉だとおもったので,昨日なにげなくAPG48とつぶやいてみたら,横にいたまじめな学生のU君から「え?APGってまだ3までですよね?」とまじめなまなざしとともに返された.