いただきました!

 前に聞き取り調査に行ったおじさんから,いろいろいただきました.うれしい.おもしろい.でも,これどこに置いておけばいいのだろう.とりあえず研究室に.おじさんは農民車を2台もっていて「1台やろか」と僕に言う.「欲しいんですけど,置く場所が・・・」と言葉を濁すと,「置く場所用意しとけ」と.


すき.牛にひかせていたもの.取っ手1本と,刃の前半が欠品.でも全体の構造はよくわかる.


じょーぎ.田植えの際に苗を植え付ける位置を決めるガイド.あらかじめ田んぼに糸をはっておき,その糸にそってこのじょーぎを動かしていく.じょーぎを動かすときは,進行方向側にある長辺を軸にして裏返す.それを繰り返して進んでいく.うらがえしながら移動できるよう,スパイク部分は自由に回転する.じょーぎには畝の間隔の目印がある.


除草のための道具.左のものが最も古く,ついで右のもの,最後に中央のものが流行した.左のものと中央のものは「はったんがき」,右のものは「くるくる」と呼ばれた.雑草の草丈が低いうちにこれらの道具を押して畝間を歩き,雑草を抜いた.これらの道具で抜き残した雑草は,ゆびに「てつのつめ」という道具をつけて,泥をかき回すようにして抜いた.雑草の草丈が低いうちに,っていうことは,頻繁に除草をしていたのだろう.お盆をすぎるころからはこの道具は使わない.中央のものは2列同時に作業ができる.


左は「かきおけ」,右は「じょーご」.かきおけは米をかき集めるのに用いる.じょーごは,かきおけの米を俵にうつす際にこぼれにくいよう,俵にさしておいた.


にぐるま.物置でじゃまになっていたのだろう,柄が切り落とされている.柄は直径6cm程度,長さ1m弱のウバメガシの材をつかっていたようだ.実習林から手頃なウバメガシを切り出して,このにぐるまを修復するか.