農民車AT85

 淡路島独自の自動車文化である農民車.勤務先にも農民車があることはこれまでにも書いた.じっくりと紹介したことがなかったので,写真を何枚かだしてみる.
 近くにあるといつでも見ることができるとおもうからか,これまであまりじっくりと観察していなかった.不覚.今日,昼休みに思い立ってカメラをもって近寄ってみて,はじめてこの農民車が高島鉄工のAT85であることに気付いた.おせーよ.高島鉄工のAT85がナニモノであるかは,このページの下の方をみていただきたい.観察対象としてのAT85にちょっと萌えっと来るであろう?ちなみに日本随一の農民車研究家の近野さんは,このページの記事で,僕の勤務先の農民車がAT85であることをすでに見抜いている.近野さんがごらんになったときにはアオリ板をさげているために車名のプレートは見えない状態だったにもかかわらず,だ.さすがというほかない.


 まずはサイドビュー.よくみると,リアのオーバーハングの途中から色がちがっていることがわかるだろう.この部分は荷台を継ぎ足したようになっている.このことはAT85の特徴のひとつであるらしい.


 エンジンはクボタディーゼルのER65-2を積んでいる.農民車掲示板の常連のおたけさんという方によると,ERの輸出用エンジンを農民車に搭載しているらしい.たしかにエンジンの注意書きプレートは仕向地の文字(タイ文字だと思う)で書かれている.さらに,エンジン上部のプレートには,排気量508cc.定格出力6.5馬力/2200rpm.最大出力8.0馬力であることが書かれていた.エンジンマウントは材木!そこにシビレル.


 車体右側中央付近には車名プレートが貼ってあった.「運輸省型式認定番号 農597」とある.高島鉄工の高の字はほんとうはハシゴ高.