無い袖は振れぬ

 年末年始のヤラネバのひとつ.職場の企画関連で,もうとっくに終わっているべき頼まれ原稿.与えられたテーマにどうしても興味を持つことができず,もんもんとしたまま時間だけがすぎていって,いよいよ追い込まれて,やっとわかった.このテーマでは僕は全く書くことができないことがわかった.そのテーマで伝えたいことが何もないんだもの.それで,関連する分野で,伝えたいことのあるテーマに変えてもらえないか打診した.そっちでもよいとのこと.ただし,大急ぎで書く必要がある.こっちのテーマは伝えたいことがちゃんとあって,箇条書きの構想シートはできているので,じりじり進めれば,遅筆(直したい)の僕でもなんとか完成するであろう.
 無い袖が振れないで苦しむのはひさびさであった.7年くらい前,研究の進め方についてなにもわかっていなかったころに(いまでも開眼してないが),書きようのないデータを手にして論文を書こうともがき苦しんでいたことがある.そのころは,そんなデータでも書ける書かねばならないと思い込んで必死であった.あの頃の自分を振り返ってみてみるとイタい.あのころの苦しい感覚にかなり近い感覚を味わってしまった.あいかわらず青い.