マイルたまった

 今週は、入試・広報・紀要編集などの運営業務に追われている。こんなときは自分へのご褒美がほしい。折よく、公用車の出張マイルがたまってくじ引きをひく権利が発生した。何を書いてるのか分からない?公用車マイレージである。
 公用車マイレージとは、雑事に忙殺される教員を憐れんだ学生(oqさん)によって創設されたマイレージ制度。教員は、公用車の運転距離が200kmに達するごとにoqさんが作成したくじ引きをひく権利を得る。先月、マイルがたまったときに僕が引いたくじには「林屋でひとり寿司」と書かれていた。林屋は島のおいしいお寿司屋さん。やったーお寿司、とよろこぶのは早計。なぜならこのお寿司は自腹で食べるものだから(もとより学生にごちそうしてもらおうとは思わないが)。このマイレージ制度のくじ引きはご託宣である。くじ引きのお告げは自分の財布で実現せねばならない。つまり、自分へのご褒美のメニューをくじ引きに委ねる制度だ。すばらしい。200kmごとにご褒美だ。ただ、林屋でひとり寿司はちょっとハードルが高くてまだ執行していない。それなのに2回目のくじを引いた。2つに折られた小さな紙片を開いてみると、5ポくらいのゴチック体で「買うか迷っていた本をこの際買う」と印字されていた。
 迷っていた本。平凡社の「日本の野生植物」は必ず買うと決めていた本なので今回の「迷っていた本」には当てはまらない。必ず買うつもりの本はすぐに思い出すけど、迷っていた本っていざ言われてみるとでてこない。ちょっと考えて、人文地理学のYさんの本棚に並んでいた漫画「高杉さんちのおべんとう」を買ってみようかと思い立つ。主人公は地理学のポスドク。2014年に日本地理学会賞(社会貢献部門)を受賞した漫画だそうだ。これをポチるべくamazonに行ってみて、そういえばほしいものリストがあったと思い出し、自分のそれをながめてみたら、迷っていた本がずらずらとならんでる。せっかくなのでここからも1冊。木材大辞典を買おう。漫画はまずは3冊だけにしておく。よっしゃポチった。

増補改訂 原色 木材大事典185種

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