アケビコノハの眼状紋

 8月21日に学生がアケビコノハのイモムシをみつけてうれしそうに持ってきた。
 あんまりかわいいので研究室で育てることにした。

 
 まいにちアケビをとってきて与えていると、イモムシはどんどん大きくなって、体の地色が明るい色合いになってきた。
 この子の威嚇ポーズは頭部と胸部を腹部前半にくっつくように折り曲げて目玉模様を強調するポーズ。今日それをみてたら、目だけじゃなく口まで描かれてることに気が付いた。背の中心線が周囲より濃い色で、それが絶妙のカーブを描いて口のようにみえる。その気になってみてみるとヘビの口のように見える。ヘビを真正面からみたことある人は少ないかもしれないが、真正面からみるヘビは案外かわいらしい顔をしているものだ。そうおもうと、頭部・胸部をおりまげるポーズは、ヘビの頭をつくってるんじゃないかという気がしてくる。ただし、このうえなくかわいいヘビ。けがれない笑顔。

 あたまをもたげたヘビのようにみえなくもなくもなくもない。
 

 くー。めっちゃかわいい。僕もこんな眼状紋のTシャツほしい。
 

 ところで眼状紋はかっこいいしかわいいしおもしろくていいものではあるが、角竜のフリルに眼状紋を描いた絵や模型は好きではない。そういう想像をひろげることはかまわないが、図鑑の絵や博物館の模型にそのような色がついていると、目玉はインパクトがありすぎるから、かえって見る人の想像の芽を摘むような気がして好きになれない。アケビコノハとは関係ないはなしではあるが。