科博の恐竜に興奮

 有給休暇で上野.国立科学博物館にはじめて行った.「大恐竜展-ゴビ砂漠の脅威」を見る.ゴビ沙漠では,白亜紀の恐竜がまるで数ヶ月前に死んだ生き物のようにとてもきれいなカタチで出てくるようだ.卵や生まれたての幼体から,見上げんばかりの成体まで,さまざまな恐竜の骨が展示されている.そのほとんどがレプリカじゃなくて本物.しかも,まだ研究中でおそらく新種記載されるものとか,タイプ標本とかが含まれている.迫力ありすぎる.白亜紀のモンゴルには,プロトケラトプスやサウロロフスやタルボサウルスがうじゃうじゃいたんだろう.これほど価値の高い化石,運搬にはものすごく神経を使うことだろう.どうやって運ぶのかちょっと知りたい.
 入り口でやたら薦められたので,iPadみたいなセルフガイドを借りた.もともとこういうのはあまり好きじゃないけど,食わず嫌いもよろしくないので,ものはためし.結果,これは大失敗だった.音声ガイドをイヤホンで聴くのだけど同時に1人しか聴けない.1人で行ったときには便利かもしれないが,そうでないときはめんどくさい.それに,このくらいの情報量だったら,数頁のブックレットとかカードの方がいい.タブレットの説明はゆったりと聞きやすいナレーションだけど,そのせいで時間がかかる.正直にいえばかったるい.文字なら斜め読みもできる.紙でじゅうぶんだ.さらに難儀なのが,ちいさなこどもは目の前の化石よりもタブレットのなかのクイズなどに夢中になってしまうこと.動画とかゲームとかに魅力があるのはわかるし,博物館側がそれを展示や説明に活かしたいのはよくわかるが,結果的に相当なスポイラーになってる.
 大人が1人で見に行ってる時だったら,展示をみながら耳から情報が得られるので,便利かもしれない.音声を1.5倍速再生できるとなおよい.でんぱ組.incのえいたそやみりんちゃんのように早口でしゃべってくれるとたすかる.
 いそいで帰らなければならない用事が発生したので,常設展をみるのはあきらめた.また来よう.