某私大出講,大阪南港野鳥園巡検

 某私大での出講で巡検.自然再生(創出)事例の見学として,大阪南港野鳥園に行った.防波堤の一部に導水管があり,またコンクリート張りではない石組みの部分があり,それらによって防波堤内側の池(人工干潟)に海水が出入りするようになっている.大阪湾岸にかつてあった河口干潟とちがって流入河川がないため,淡水の供給は雨水に頼っているそうだ.野鳥園園長のIさんが詳細な説明をしてくださって,とてもありがたかった.野鳥園の干潟にはチュウシャクとキアシの2種.合わせて三十個体ほどか.防波堤付近ではコアジサシとアジサシ.沖合にハシボソミズナギドリ(ときどき大阪湾に入ってくるそうだ).チュウシャクかわいいなあ.
 南港野鳥園のほかに,埋立地の未売却地の草原や,遊歩道の植栽木なども観察した.昼休みも入れて3時間と50分.後半は雨だった.
 この科目は学生に発表を義務づけていたことが淘汰圧となったのか,最終的にやる気のある学生だけが残ってくれたので巡検は面白くできた.アウェイな大学だけど,少人数科目ではアウェイ度は低くなる.でも来年度は少人数科目がなくなって,大人数の科目2科目になる予定.ちょっと残念.