たこフェリー再開断念

 たこフェリー運営の三セク解散へ 株主総会で決議(2012/5/29 神戸新聞)

2010年11月から運航を休止していた「明石淡路フェリー」(愛称・たこフェリー)を運営する第三セクターは29日、臨時株主総会を開き、明石市と淡路島3市、淡路ジェノバライン社(淡路市岩屋)の株主5者が会社解散を全会一致で決議した。半世紀以上にわたって明石と淡路島を結んできたフェリー航路は、歴史に幕を下ろすことが正式に決まった。
 同フェリーは明石海峡大橋を含む高速道路値下げ政策のあおりを受け、経営が急速に悪化。大橋の通行料が14年度からさらに値下げされることなどから、三セクは今月21日に取締役会を開き、運航再開断念と会社解散の方針を決めていた。

 たこフェリー廃止にいたるプロセスは実にひどかった.1000円高速もひどかったが,休止後に再開を目指していたときに明石市がやったことも相当なひどさだった.最後は休止からの廃止なのでひっそりと消えていく.
 
 さてこれで,原付・原付二種・小型特殊・ミニカーは明石海峡を渡れなくなった(自転車は高速艇に乗せてもらえる).たこフェリーは淡路島の内と外を結ぶ最後の路線だったので,淡路島にある原付等はついに島から出られなくなった.また,本州の原付ツアラーは淡路島には来れなくなった.小豆島には行けるのにね.

 おなじような理由で1995年にフェリーが廃止となった鳴門海峡では,その後17年ちかく経つけど,高速道路を走れない乗り物は渡る手段がないままだ.信じられないかもしれないけど,ここ17年ほど,淡路島から四国へ,原付や自転車は渡れないのだ.

 原付乗りにとって,淡路島は,字義通り,絶海の孤島である.

 神戸と四国を結ぶジャンボフェリーやオレンジフェリーが岩屋港に寄港してくれたら,淡路島の原付は本州とも四国とも繋がるのになあ.