人口動態異常アリ

 淡路市の広報の表紙には,月ごとの人口の動向が掲載されている.掲載される項目は,直近1ヶ月の出生数・死亡数・転入数・転出数と,それらの合計(つまり増減),そして推計人口である.
 僕はほぼ毎月それを見ているが,だいたい一ヶ月あたり40人から60人くらいのペースで順調に減少している.人口46000人の淡路市で毎月0.1%,年間で1%程度減少していることになる.実際,国勢調査では平成17年に49,078人だったのが平成20年には46,465人になっており,5年間で5.3%くらいのマイナスとなっている.
 で,最近配布された広報9月号の表紙をみて目が点になった.7月の増減が「+2人」だったのだ.僕は淡路市に住んで4年目だが,正の値をみたのは初めてじゃないかな.自然増減の出生39人と死亡60人はいつもと同様の傾向だが,社会増減の転入86人と転出63人がいつもと違う感じがする.転入の86人が効いている.なんかあたらしく大きな工場とか来たっけ?そんなん,なかったように思うが.兵庫県のホームページによれば,同じ期間,おとなりの洲本市が転出102人.もしかしたら洲本市から淡路市への流入がおこりつつあるのかもしれない.島の北東部はバスの便がそこそこ良く,神戸に出るのには向いていて,街遊びが好きな人には魅力がありそう(東浦だと,バスで洲本の市街地に行くより,高速バスで三ノ宮に行く方が値段も安い).たしかに東浦バスターミナル付近では昨年あたりから顕著な新築ラッシュで,田んぼがどんどん宅地に変わっている(ちょっともったいないと感じる).でも,これが当たっているとすると,淡路の人は神戸で買い物する傾向がつよまっているということで,明石海峡大橋ストロー効果,おそるべしだ.