地元の小学校で授業

 海辺のS小学校で授業をした.対象は小学校の1・2・3年生.伝えたいことは「草や木は動けない.でも,タネは動ける.タネには動く工夫がいっぱい」という,まあ定番.
 僕と学生5人でプログラムを考え,冊子や小道具をつくって持って行った.プログラムをつくるときに,最近の僕は少しだけ葛藤がある.たのしく遊べるプログラムを通して学ぶのもいいんだけど,真っ向勝負の観察会もやりたい.でも今回はたのしく遊びつつ学ぶ方向で.というのは,公園の運営などの職に就く可能性のある学生の実習を兼ねているから.エンターテイメントも追求するのだ.
 メインのプログラムは「たねリンピック」と名づけた.ひっつきむしを吹き矢で飛ばして的当てをしたり,綿毛や翼のあるタネを口で吹いて滞空時間を競ったり,制限時間内に丸い実をあつめてその色数を競ったり.そういう競技の合間にクイズを出したり,ファーブルで拡大して観察したりした.
 コセンダングサのとげをファーブルで観察した子らは,「うわー」「すごい!」と驚きの声をあげた.丸い実は赤・青・黄色・オレンジ・紫・黒などさまざまに色づいていて,5分ほどで10色を見つけた子もいた.なんのためにこんな綺麗に色づくのという質問には,「きれいなものが好きな女の子にみつけてもらうため」という答えがあったりしておもしろかった.