ボンバー

 生き物の名前には地方名(方言)があっておもしろいが,子どもらのつかう生き物の名前には地域性だけでなく時代による変遷もあるようだ.
 15年くらい前に聞いた話だけど,加古川でタイリクバラタナゴのことを「ピラニア」と呼んでいるこどもたちがいた.
 今日行った小学校の子らは,コセンダングサを「ボンバー」と呼んでいた.詳しく聞くと,緑色の未熟果の段階ではそうは呼ばず,果実が完熟した頃のもの,あるいは果実そのものをボンバーと呼ぶそうだ.
 生き物とのかかわりの薄れた昨今ではあるが,わざわざ名前をもらっているものはかかわりのある生き物だろう.きっとボンバーはみんなに疎ましがられているにちがいない.「ぐわー,めっちゃボンバーついてもた.はらたつー」みたいな感じで使われていると想像する.