オミナエシ

道路際は幅1メートルくらいで草刈りが行われていることが多い.そういうところにはちらほらと草原生植物や林縁生の植物がみられる.
今朝,そのような道路沿いの刈り取り地でオミナエシをみつけた.うれしい.
この場所は,勤務先の学校と同一水系内で,また1kmちょっとしか離れていない.このオミナエシから種子が採れたら,学内につくろうとしている草原(牧草で緑化された法面を近隣の畦畔草原と同様の草原に置換しようとしている)に導入してもよさそうだ.そう思って喜んだが,よくかんがえたら学校の庭園には産地不明のオミナエシがすでに植えられているので,まずは植栽のオミナエシを抜いてしまわないことには,近隣の自生オミナエシ由来の株を導入するのは具合がわるい(遺伝的攪乱をひきおこす).産地不明の在来種の植栽はなんとも悩ましい存在であることだ.学校の庭園はえらく広いので,まずは学内のオミナエシがどこにどれだけあるのかを把握するだけでも大変な苦労だ.
ところで,うちの学校の庭の植栽オミナエシと今回みつけた自生(であろう)オミナエシの距離は,たとえばミツバチにとっては十分移動可能な距離だと思う.オミナエシの送粉昆虫がなにかは知らないが,学校にオミナエシが植栽されたことで,すでに近隣への遺伝子汚染が生じているのかもしれない.