ツリガネニンジン

学生の卒業研究の調査に同行した.学校の近所の耕作放棄地で,2〜3年前から牛を放牧している場所があり,そこでの植生調査だ.
ツリガネニンジンがあった.ツリガネニンジンは釣り鐘型の花を下向きに咲かせる.花からは棍棒状の雌しべが突出している.ツリガネニンジンにアブが来ていた.みていると,アブは花に入るときはまずこの飛び出した棍棒に着地してから,その棍棒をよじ登っていくようだ.棍棒は昆虫の着地場として機能しているように思える.ほんとうのところどうなんだろう.棍棒が突出していなかったら,訪花昆虫は難儀するのだろうか.
ところで,僕は昆虫の名前をぜんぜん知らない.知りたいとは思っている.

棍棒に着地してからよじのぼっていたアブはこの写真のアブより小さいやつだった.写真のアブがどのように訪花していたかは,そのときはあまり意識していなかったので記憶にない.残念)