育波川で観察会の下見

来週、近隣小学校の児童を対象として、川の植物の観察会をおこなうので、その現場に下見に行ってきた。観察会は小学校の総合学習の授業の一環でおこなわれるもので、全学年全児童が参加する。同時に、当校の1年生20人にとっては「環境教育の実践」の授業でもある。

育波川は2004年の台風後に、大きく河川改修がおこなわれた。いまは改修直後の河川である。下見に行ってみると、アメリカセンダングサが河床全体に優占している。ほかにも荒地を好む外来種の頻度が高く、在来種や河川特有の植物はかなり少ない。さて、この川でどんな授業をすればいいだろう。

低学年については、川の植物に親しむということを主眼に、植物をつかった貼り絵や遊びということにした。クラフトや貼り絵の材料としては、イヌタデのピンク、セイタカアワダチソウの黄色、ツユクサの青などもあって、それなりに楽しめそうだ。高学年では、植物に出身地別の国旗を貼り付けるあそびを考えている。小さな調査枠の全個体に出身地ラベルを貼り付けると、外来種と在来種の出現頻度が視覚化できるかもしれない。でも、ほかになにかいい案はないかなあ。やっぱり食べるとか草木染とか、そういった体験のほうが受けはいいように思うが、うーむ。なやむところだ。